レッドハット株式会社は9月24日、商用アプリケーションサーバーからオープンソースソフトウェア(OSS)への移行を加速させる「JBossアクセラレーション・プログラム」を発表した。同日より提供を開始する。
JBossアクセラレーション・プログラムは、OSSのアプリケーションサーバー「JBoss」製品群へ、ユーザーの移行を促進させるためのプログラム。移行時に問題となる、OSSでの開発・運用経験や技術者の不足といった点についてレッドハットが支援を行い、企業がJBossへ安全に移行できるようにするという。
具体的には、統合開発環境「JBoss Developer Studio」のサブスクリプションを、1社あたり最大10ユーザーまで無償提供する。また、従来最小4CPUからの提供になっているアプリケーションサーバー「JBoss Enterprise Application Platform」を、12月26日の受注分まで、2CPUから提供する。価格は、2CPUあたり35万1000円(税別)より。これらの支援プログラムはいずれも、他社アプリケーションサーバーからの移行を実施するユーザーに対して提供される。
さらにレッドハットでは、移行リスクを低減するためのサービスや、開発フレームワークの導入支援サービスも用意した。前者の「移行コンサルティングサービス」では、他社のアプリケーションサーバーからJBossへの移行するための技術アセスメントと、JBoss製品に関する技術知識の移転をパッケージ化して提供する。後者の「JBoss Seam導入支援サービス」は、JBoss Seamを利用したプロジェクトの早期立ち上げを支援するコンサルティングサービスで、技術知識の移転とアプリケーション設計の両面を支援する。期間と価格は両サービスとも、5日間、120万円(税別)。
また今回はあわせて、パートナー支援施策も発表された。パートナーに対しても、JBoss Developer Studioを1社あたり最大10ユーザーまで、1年間有効のサブスクリプションを無償提供。さらに、JBoss技術者の早期育成を実現するため、特別トレーニングプログラムをパートナー各社向けに提供する。加えて、ユーザー企業が開発したJavaアプリケーションをJBoss環境で実地検証可能な環境をレッドハット側で用意し、パートナーやユーザーが利用できるようにするとのこと。
■ URL
レッドハット株式会社
http://www.jp.redhat.com/
ニュースリリース
http://www.jp.redhat.com/news_releases/2008/09242008.html
( 石井 一志 )
2008/09/24 16:43
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