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富士通、取引情報を業務フローに結びつける経営の可視化ソリューション


 富士通株式会社は10月1日、経営の可視化ソリューション「GLOVIA/MI」を発表した。同日から販売を、10月下旬から出荷を開始する。価格は505万円(税別)から。

 GLOVIA/MIは、企業活動の最小記録単位である取引明細情報を全社の業務プロセスと関連づけて蓄積できる製品。企業活動の実態を正確に把握することが可能になる。また、根拠のある売り上げ見込みや損益見込みなどの予測ができ、過去の予測との違いについて原因究明が行えるなど、取引明細情報を経営視点で活用し、迅速な意思決定につなげることができるという。

 データ形式をそろえる必要のない柔軟な構造を採用したのが特徴。企業活動におけるあらゆる取引明細情報を、項目を欠落させることなく集約し、明細のまま蓄積できる。また、オンメモリデータベースの採用により、データをメモリ上に展開しての高速集権を可能にした。こうしたデータを、ビジネスフローとして定義した業務プロセスと関連付けて蓄積することで予測情報を生成。例えば、商談・受注明細などのデータを蓄積して見ることで、実際の業務データに基づいた根拠ある売り上げ見込みを予測することができる。

 予測情報と実態にずれが生じた際には、それがどのような事象で発生したのか、トレースして詳細に確認できるため、過去の予測との違いについて取引単位で原因究明できるなど、迅速な業務改善を可能にしてくれるという。

 データベース環境を構築することなく、データ統合から蓄積、集計、表示まで実現するフレキシブルなシステム構造を採用しているのも特徴。構築費用を削減できるとともに、短期間での導入を実現する。

 富士通は、今後3年間に120社への販売をめざす。



URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/10/1.html

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( 川島 弘之 )
2008/10/01 12:34

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