株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は10月1日、ソリューション商品群「PoweredSolution」をバージョンアップすると発表した。ビジネス環境を変革する3つのキーワードで商品・サービスを強化・拡充し、「同 V9」として10月10日より販売を開始する。
PoweredSolutionは、2000年11月より提供している、得意分野の製品を核としたサービスを体系化したもの。今回、「IT全般統制」「オープンソースソフトウェア(OSS)の取り組み」「グリーンITの取り組み」の3つの視点で強化・拡充を図る。
IT全般統制では、セキュリティの強化として、認証・ID管理におけるシングルサインオンを実現する「RSA AccessManager」、Webアプリケーションセキュリティを強化する「Citrix Application Firewall」、サーバーの操作証跡保存とデータベースの脆弱性検査・監査証跡保存を行う「IPLocks」をラインアップに追加する。加えて業務インフラの強化として、大容量ログの情報検索によりモニタリングを効率化する「Sybase IQ」、設計の段階から認証・検疫・暗号化などのセキュリティにも配慮する「システム運用の設計」、事業継続性を高める「WANアクセラレーションサービス」および「ファイルストレージ仮想化サービス」をラインアップに追加する。
OSSの取り組み強化では、ユーザーが安心してOSS環境を利用できるように、サポートメニューを体系化し、利用実績の多いソリューション素材を追加した。具体的には、OSSのミドルウェア製品について、使用方法やセキュリティ対策などの技術支援を行う「OSSミドルウェアサポート・サービス」を用意。そのほか、2010年までにOSS技術者を100名から300名に拡充するとともに、素材の拡充も継続していくという。
グリーンITの取り組み強化では、富士通グループの環境負荷軽減プロジェクト「Green Policy Innovation」にのっとり、社会全体の環境効率向上に貢献。加えて、既存ストレージを有効活用する「ストレージ仮想化サービス」、高機能データベースの導入により既存データベース(DB)の数を削減する「高速DBアプリ構築サービス」、紙で受信していたFAXを画面上に表示する「PERFECTRELATION/LT+FAX連携機能オプション」、FAXのペーパーレス化に加え、多回線対応によりサーバー台数を削減する「PerfectStation」、配送における集積率の向上とルートの最適化により、車両数・走行距離を削減する「配送業務支援サービス」を新たに追加する。
富士通SSLは、PoweredSolution全体で2年間で240億円の販売をめざす。
■ URL
株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
http://www.ssl.fujitsu.com/
プレスリリース
http://www.ssl.fujitsu.com/release/2008/10/1.html
( 川島 弘之 )
2008/10/01 13:24
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