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日本HP、オープンシステムへの移行効果を可視化するサービス


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は10月7日、同社の「メインフレーム移行プログラム(MFA)」において、バリューチェーンを構築し、メインフレームからオープンシステムへの移行効果を可視化するサービス「HP MFA Assessment Package(以下、HP MAP)」を発表した。これに伴い、移行を支援する専任組織を発足する。

 HP MAPは、オープンシステムの導入効果を可視化するオープン化評価分析サービス。1)移行への理解を深めるための解説・事例紹介、2)顧客へのヒアリングを通してのビジネス目標・システム目標の確認、3)現行システムの理解、4)MFA戦略立案とROI分析、リスク分析の4ステップから成り立っており、投資コストや移行期間、リスク、効果などを可視化することで、より円滑な移行を実現するという。

 これに伴い、MFA事業における専任組織を発足。営業、エンジニア、マーケティングを1つに集約し、窓口を一本化するという。このほか、同組織ではアカウント営業部など他組織との連携も行いながら、独自に案件発掘や受注活動も行う予定。60名体制で日本HPのMFA分野の売り上げを対前年比、倍増にする計画とのこと。

 なお、HP MAPのモデルケースとして、日本酒類販売における移行事例を紹介している。日本酒類販売では、マイグレーション期間1年をかけて、COBOLソース約6600本、ジョブ制御言語訳4300本という大規模な基幹システムをオープンシステムへ移行し、これにより、運用コストを30%削減、性能を最大50%向上できたという。HP MAPの元となったモデルケースであり、また食品卸業界の先駆けとなるオープンシステム化事例とのこと。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-185.html


( 川島 弘之 )
2008/10/07 11:47

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