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SAPジャパン、統合リスク管理ソリューションの日本語版 |
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SAP GRC Risk Managementは、リアルタイムで抽出される全社横断のデータをもとに、計画策定、評価対応、モニタリングをサイクル化し、常に最新のビジネス状況に応じたリスク管理を実現するソリューション。業務ごとにリスク管理システムを構築する必要がなく、全社のリスクを統合的に管理することで、無駄な投資を防ぎ、経営管理と一体化したリスク管理が可能となる。 バイスプレジデントGRC／EPM事業開発本部本部長の桐井健之氏は、新製品の位置づけについて、「当社では、ERPを始めとした業務システムのパッケージでリーディングベンダーとなっているが、その一方で、事業業績を最適化するBusiness Performance Optimization製品についても力を注いでいる。今回の新製品は、その中のGRCカテゴリに含まれるもので、GRCに関する個別ソリューションの情報を集約して、企業全体のリスクマネジメントをサポートする役割を担う。これによって、経営陣、事業部門、リスク管理部門が協同し、できるだけ早くリスクに対するアクションを起こせるように支援していく」と述べている。 SAP GRC Risk Managementでは、SAP ERPだけでなく、企業内外を問わず、あらゆるシステムとWebサービスを通じて連携することが可能で、全事業を横断するデータをリアルタイムで抽出できる。抽出されたデータは、事前の定義に基づき、財務・法務・販売・環境などの各リスクリポジトリとして格納され、企業が直面するリスクを自動的に特定・管理することができる。また、複数のワークフローシナリオが設定されており、適時・適切に関係者との情報共有が行える。顕在化したリスクは、数値化してデータベース化されるため、リスク低減策の有効性を可視化して管理できる。
具体的な機能としては、「計画策定」「リスク評価」「リスク対応」「モニタリング」のリスク管理フローをすべてカバーする機能を提供。「計画策定」では、各企業固有のリスクを事前に定義して、カテゴライズ・カタログ化。これに基づき、GRCリポジトリとしてリスクを構造化し、KRIおよびそのしきい値設定、各リスクの許容限度設定を行う。 「リスク評価」では、業務システムをソース情報としてKRIを埋め込み、評価分析を自動化する。これにより、従来まで手動で行われていたリスクの定量・定性分析、シナリオ分析などを効率化できる。評価結果は、ワークフローに従って、対応責任者にアラート通知される。また、各リスク、リスク対応の優先度、重要性、発生頻度は、「リスクヒートマップ」によってリアルタイムで可視化され、最新のリスク対応状況を容易に把握できる。 「リスク対応」では、過去の経験と損害イベントに基づいた成功事例が生成され、最適な対応策を設定し、関連する業務ソリューションへ割り当てることが可能。顕在化したリスクだけでなく、そのリスクによって相互依存的に発生する可能性のあるリスクも特定し、最適な対応策を設定できる。また、リスク対応状況をレビューすることで、費やした工数やコストの把握、対応前後のリスク状況確認、分析が可能となる。 「モニタリング」では、リスク管理状況やリスク対応の現状が数値化され、ダッシュボードで可視化できる。リスク管理ダッシュボードは、収益性管理や戦略管理などのEPMに関わるダッシュボードと統合することもでき、経営とリスクを一体化して管理することが可能。さらに、顕在化したリスクはデータベース化され、計画策定にフィードバックできる。
同社では、既存のSAP ERPやGRCのユーザー企業、および導入を検討している企業に加え、継続的なリスク管理を必要としている企業も新規ターゲットとして拡販展開を進めていく考えで、今後3年間で50社への導入を目標としている。さらに、グローバルで実績豊富なGRC協業パートナーとの連携を強化するとともに、新たにリスクコンサルティングとソリューション導入コンサルティングを同時に提供できるビジネスパートナーの開拓も図っていく。 ■ ＵＲＬ SAPジャパン株式会社 http://www.sap.com/japan/ プレスリリース http://www.sap.com/japan/about/press/press.epx?pressid=10225
（ 唐沢 正和 ）
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