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日本オラクル、アプリケーション品質管理市場に本格参入

統合テストソリューションなど新製品発表

 日本オラクル株式会社は10月14日、米Empirixから買収したWebアプリケーション品質管理製品「e-TEST suite」を「Oracle Application Testing Suite」として、本格的に提供開始すると発表した。あわせて、データベースのテストを自動化する「Real Application Testing」、アプリケーション・テスト用データベースを自動生成する「Oracle Data Masking Pack」の提供開始も発表。これら新製品によって、アプリケーション品質管理(AQM)市場に本格参入する方針を明らかにした。

 同社では、統合エンタープライズ管理ソリューションとして「Oracle Enterprise Manager」を展開しており、その中で包括的なアプリケーション運用管理ソリューションを提供しているが、今回の新製品群は、この領域に新たに加わるアプリケーション品質管理ソリューションとなる。


米Oracleアプリケーション/システム開発担当バイスプレジデントのレン・レン・タン氏

日本オラクル 常務執行役員システム事業統括本部長の三澤智光氏
 米Oracleアプリケーション/システム開発担当バイスプレジデントのレン・レン・タン氏は、AQM市場参入の背景について、「現在、企業のITシステムは、ビジネスニーズにあわせて、アプリケーションやインフラの変更などに迅速に対応していく必要があり、その際は、十分なテストを実施した上で、本番環境にリスクなく展開することが求められている。こうした中で、AQMの市場規模は大きく成長しており、今後、当社にとっても非常に重要な分野になると判断した」と述べている。

 また、日本オラクル 常務執行役員システム事業統括本部長の三澤智光氏は、e-TEST suiteとの事業統合について、「既存のe-Test製品に対して継続的なユーザーサポートを行うとともに、当社との統合によって、これまで1社では提供できなかった、アプリケーションやデータベースアプリケーションの診断チューニングなど、より高度なAQMを実現していく。さらに、より柔軟で、より広範囲なアプリケーションのテストを実施できるプラットフォームへの機能拡張も可能になる」としている。

 同社では、AQM市場への参入にあわせて、AQMソリューション専任部署として「System and Applicationビジネス推進部」を設立。Empirixの旧Webテスト・ソリューション事業部を統合し、営業およびセールスコンサルティングを展開する。また、Empirixが提供していた質の高いWebアプリケーションテスティングサービスと、オラクルコンサルティングの融合によるテスティングコンサルティングサービスを展開し、テストの計画・実施から課題の診断・チューニングをシームレスに実現していく。


アプリケーション品質管理ソリューション(AQM)の概要 e-Test Suiteとオラクルの統合 品質管理に対するオラクルのソリューション

Application Testing Suiteの特徴

従来のテストアプローチとReal Application Testingの比較
 新製品のOracle Application Testing Suiteは、パッケージ化されたアプリケーション、Webアプリケーション、SOAベースのアプリケーションに対して包括的なテストを実施する統合ソリューション。Oracle Enterprise Managerに組み込むことで、Webアプリケーションの管理およびテストから、本番導入、パフォーマンス管理まで、アプリケーションのライフサイクル全体にわたるシステム管理ポートフォリオを実現する。

 WebアプリケーションやWebサービスのパフォーマンスとスケーラビリティを簡単かつ正確にテストする「Load Testing for Web Applications」、テストプロセスの自動化を実現する「Functional Testing for Web Applications」、テストプロセス全体を構築および体系化する「Test Manager for Web Applications」の3製品で構成され、Functional Testing for Web Applicationsで生成したスクリプトをLoad Testing for Web Applicationsで利用できるため、テストスクリプト生成時間を大幅に削減できる。

 価格は、Load Testing for Web Applicationsが最小構成で308万2695円から、Functional Testing for Web Applicationsが91万3080円(1 Named User Plus)から、Test Manager for Web Applicationsが22万8270円(1 Named User Plus)から。

 Oracle Application Testing Suiteとあわせて、提供開始が発表されたReal Application Testingは、「racle Database 11g Enterprise Editionの追加機能となるもので、実際の本番データベースのワークロードをテスト環境で再現できるソリューション。これにより、従来のテストアプローチではトータルテスト時間が30週間かかっていたところを、2週間まで短縮できるという。また、SQL Performance Analyzerによって、SQLクエリパフォーマンスに対するインパクトをテストすることもできる。

 同じく提供開始を発表したOracle Data Masking Packは、アプリケーションテスト時において、本番データベースのデータを使用しながら、データの機密性を向上できるソリューション。開発環境、テスト環境およびステージング環境で機密情報をマスキングすることで、組織がプライバシーや機密情報を保護できるように支援する。また、不可逆的なプロセスを使用したマスキングルールに基づきスクランブルすることで、オリジナルデータの検索、リカバリおよびリストアができないようにする。価格は、131万2500円(1プロセッサ)から、62万5250円(25 Named User Plus)から。



URL
  日本オラクル株式会社
  http://www.oracle.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1934
  http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1935


( 唐沢 正和 )
2008/10/14 18:36

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