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サイボウズ、Webデータベースを統合した「サイボウズOffice 8」


サイボウズOffice 8上からシームレスにサイボウズ デヂエ8にアクセス可能に

代表取締役社長の青野慶久氏
 サイボウズ株式会社は10月15日、グループウェアの最新版「サイボウズOffice 8」およびWebデータベースの最新版「サイボウズ デヂエ8」を発表した。2009年第1四半期に同時リリースする予定。

 サイボウズOfficeは、1997年の同社設立以来手がけている主力商品。サイボウズOfficeを作るきっかけについて、同社代表取締役社長の青野慶久氏は、「前職でLotus Notesの導入を行った経験があるが、よくできたソフトながらも私にとっては難しいものとおもった。そこで、Webの技術を使って簡単なグループウェアが作れないかというのが、サイボウズOfficeを作るきっかけとなった」とWebブラウザベースで簡単なグループウェアをコンセプトに開発したと紹介。以後、アプリケーションの拡充、個人向けポータルページ、最新情報を一覧できるエージェント機能など、さまざまな機能を追加して拡張したと述べた。

 最新版では、利用者の作業効率を支援する機能を強化。青野氏は、「サイボウズOffice 7ではシステム管理者向けの機能拡張が中心だったため、エンドユーザーからはあまり代わり映えのしないバージョンアップとおもわれていた。今回は、利用者個々のニーズに応える機能を強化しているのが特長」と説明。その最大の強化点が、サイボウズOfficeとデヂエの連携機能となる。


両製品の連携により、さまざまな業務をシームレスに利用可能になった
 デヂエは、Webブラウザから利用できるデータベース製品。技術知識やプログラミング知識がなくても、簡単な操作でWebで共有できるデータベースを作成できるのが特長。

 これまで、サイボウズOfficeのユーザー情報を利用してデヂエにログインする機能は用意されているものの、ログインは別々に行う必要があった。最新版では、シングルサインオンを実現することで、サイボウズOfficeからデヂエにシームレスにログインできるようになった。また、サイボウズOfficeの画面上にデヂエを表示することも可能になっている。「デヂエは2001年の発表以来、3000社で導入いただいた製品。導入数はサイボウズOfficeの8分の1程度とまだまだ認知されていないが、使っていただいた方からは高い評価をいただいている」(青野氏)と、デヂエの持つ使い勝手のよさを組み合わせることで、サイボウズOfficeにかけていたカスタマイズ機能が追加できると紹介。「いいすぎかもしれないが、なんでもできるグループウェアに進化した」と、最強のグループウェアであると強調した。

 サイボウズOffice 8のそのほかの強化点としては、トップページに配置されている各機能へのリンクボタンをドラッグアンドドロップで変更したり、スケジュールの各予定に色づけするマーキング機能など利用者の使い勝手を向上させる機能を追加。管理面では、パスワードの有効期限設定やケタ数の制限に対応。そのほか、メール振り分け設定など、スパムメールへの対策機能も強化されている。


スケジュールのマーキング機能。重要度などを色分けして表現できるようになった 予定の印刷機能。予定表の情報を1ページにおさめてきれいに印刷できる 特定機能へのショートカットや常にスケジュールを上部に表示するなどカスタマイズ機能を強化

 デヂエ8も、サイボウズOffice 8と同様に作業効率を向上する機能改善を実施。データ入力時にフォームの各項目間に区切り線を挿入したり、Webブラウザ上で表示されているデータ書式をそのまま活用したExcelフィルへの出力機能、コマンドラインからCSVファイルへの書き出し・読み込み機能、クロス集計機能などが追加されている。

 価格や販売方法は、現時点では未定。同社によると、サイボウズOffice 8とデヂエ8のセット販売なども検討していると説明している。


発表会では両製品の“結婚”を記念して、イメージキャラクターのボウズマンとのウェディングケーキ入刀の演出も


URL
  サイボウズ株式会社
  http://cybozu.co.jp/
  プレスリリース
  http://group.cybozu.jp/news/08101501.html


( 福浦 一広 )
2008/10/15 16:03

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