Enterprise Watch
最新ニュース

アクト・ツー、MacでWindowsアプリをシームレスに利用できる「VMware Fusion 2」

両環境でファイルを共有できるミラーフォルダなど使い勝手を向上

VMware Fusion 2
 株式会社アクト・ツーは、Mac向け仮想化ソフトの新版「VMware Fusion 2」パッケージ版の販売を10月23日より開始すると発表した。同社オンラインストアでの価格は、1万3800円。なお、ダウンロード版は同社サイトにおいて、販売を開始している。ダウンロード版の価格は9980円。

 VMware Fusionは、IntelベースのMac上でWindowsやLinuxなどのOSを実行できる仮想化ソフト。VMware Workstationなどと同様にウィンドウ内で仮想マシンを実行する以外に、仮想マシンで実行しているアプリケーションをMac上でそのまま表示できるユニティモードを用意しているのが特長。このユニティモードを利用することで、WindowsアプリケーションをMac上で意識することなく利用できる。

 最新版のVMware Fusion 2では、MacとWindowsのファイルを一緒に管理できるよう「ミラーフォルダ」を用意。これは、Windows仮想マシン上の「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」の各フォルダをMac上のデスクトップやドキュメントへのショートカットとして割り当てる機能。これを利用することで、Windows仮想マシンのデスクトップにファイルを保存した場合、Macのデスクトップに自動的に保存され、どちらの環境からでもシームレスに利用することができる。

 また、アプリケーションを共有する機能も用意されており、特定のファイル形式をMacのアプリケーションおよびWindowsのアプリケーションにひもづけることができる。これを利用することで、たとえばメールソフトはWindowsのアプリケーションを利用し、WebブラウザはMacのアプリケーションを利用するといった使い方が可能になる。

 グラフィック関連では、Shader Model 2 3Dグラフィックスを持つDirectX 9をサポート。3D CADの利用やHDビデオの再生などに対応している。また、マルチモニタもサポートしており、金融業やプレゼンテーションといった場面での利用にも対応している。

 基本性能では、仮想マシンから4CPU、8GBメモリの利用に対応。また、これまで1回しかできなかったスナップショットを無制限に行えるよう改良。スナップショットを自動的にとる機能も用意されており、定期的に仮想マシンのスナップショットを保存できるようになっている。


VMware Fusion 2。3Dソフトや動画再生なども可能 ミラーフォルダ機能。共有方法も細かく設定可能

 仮想マシンで実行可能なOSは、Windows Server 2008やWindows Vistaなど32ビット・64ビットのWindows OSのほか、SUSE Linux、Red Hat Linux、Ubuntuなどの32ビット・64ビットのLinux OSなど。



URL
  株式会社アクト・ツー
  http://www.act2.com/
  VMware Fusion 2
  http://www.act2.com/products/fusion2/


( 福浦 一広 )
2008/10/17 16:30

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.