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SAMアセスメントサービスの評価方法
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ウチダスペクトラム株式会社は10月20日、企業のソフトウェア資産管理(SAM:Software Asset Management)に関する評価サービス「SAMアセスメントサービス」を発表した。同日より提供を開始する。
SAMアセスメントサービスは、国際標準規格「ISO/IEC 19770-1」および同規格をベースとした国内管理基準「ソフトウェア資産管理基準Ver2.0」に基づいて、ソフトウェア資産管理の現状分析と改善点の提示を行うサービス。質問票への回答とユーザーに対して直接行うヒアリングをもとに、各管理項目を6段階のレベルにわけて評価を実施。各項目の評価レベルをもとに、5つの評価ポイントについて総合的に判断を行い、リスクの洗い出し、充足する事項・改善点の報告が行われる。実施期間は1~2カ月程度。
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SAMアセスメントサービスの評価ポイント(その1)
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SAMアセスメントサービスの評価ポイント(その2)
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評価報告書で提供される主な内容
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代表取締役社長の町田潔氏
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執行役員マーケティング担当の紀平克哉氏
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ソフトウェア資産管理の必要性について、同社代表取締役社長の町田潔氏は、「企業において一人あたりのPC利用台数が2台以上という例が増えていることと、ソフトウェアそのものが無形資産であるということが背景となっている。また、日本版SOX法など内部統制のひとつとして、ソフトウェア資産管理が求められている」と説明。「しかし、ソフトウェアが正しく使われているかどうかを管理しきれていないのが現状ではないか。特に、結果だけではなく、正しく管理しているかどうかを証明する点が不十分だ」とした。
ソフトウェア資産管理を行うメリットについて、同社執行役員マーケティング担当の紀平克哉氏は、「財務・リスク対策・運用の3つの側面でメリットがある。まず、財務面では、ソフトウェア資産管理を行うことで未使用ライセンスを有効に活用することができる。また、ライセンスの購入方法そのものを統一化することでコスト削減も可能。リスク対策の面では、説明責任が確保されることが一番のメリット。そのほか、コンプライアンスリスクを軽減したり、不正利用による社会的信用の失墜を防止するのにも有効。運用面では、ソフトウェア窓口の集約化があるほか、M&Aの際にIT資産が評価できるため、企業としての資産価値を高めるといった効果もある」と、幅広いメリットが生まれることを強調した。
SAMアセスメントサービスの価格は200万円から。同社では、今後1年間で20件の提供を目標としている。
町田氏は、「他社はソフトウェア資産管理の実務面に関するサービスを提供しているが、アセスメントサービスは提供していない。弊社は、これまでにソフトウェア資産管理関連の各種サービスをすでに提供した上で、今回アセスメントサービスを発表しているのが大きな特長。2009年には、ソフトウェア資産管理のプロセスコンサルティングを提供する予定で、これによりソフトウェア資産管理のPDCAをすべてカバーできる」と述べた。
■ URL
ウチダスペクトラム株式会社
http://www.spectrum.co.jp/
プレスリリース
http://www.spectrum.co.jp/press_2008/20081020.html
( 福浦 一広 )
2008/10/20 13:30
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