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Interstage Host Access Serviceの概要
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Interstage Host Access Serviceの強化ポイント
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ソフトウェア事業本部基盤ソフトウェア事業部 事業部長の藤岡和人氏
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富士通株式会社は10月20日、SOAに対応したメインフレーム連携ソフトウェア「Interstage Host Access Service」を本日より販売開始すると発表した。価格は、プロセッサライセンスで1300万円から。
新製品は、メインフレームのアプリケーションをオープン環境から利用するためのアダプティング機能を提供するソフトウェア。同社では、数年前からメインフレーム資産のSOA適用に取り組んでおり、アプリケーション資産の活用としてCORBA通信によるオープンサーバーとの連携機能を提供してきた。しかし、従来の方法では、メインフレームにも修正が必要であったため、既存業務システムを変更せずにWeb化したいというユーザーニーズに応えることができないでいた。ソフトウェア事業本部基盤ソフトウェア事業部 事業部長の藤岡和人氏は、「今回の製品は、メインフレーム側のシステムに手を入れることなく、オープンサーバーでのアプリケーション活用を実現する。これにより、WebアプリケーションやSOA環境から、メインフレームを意識せずにアプリケーションを利用することが可能となる」と新製品のメリットを説明した。
具体的には、同社メインフレーム(GSシリーズ、PRIMEFORCEシリーズ)とオープンクライアントの間のサーバーに新製品を導入することで、メインフレームの業務アプリケーションに手を加えず、オープン環境からWeb業務として活用できるようになる。
Webアプリケーションからの利用パターンでは、新製品がJavaアプリケーションからメインフレームにアクセスするためのAPIを提供。このAPIによって、従来のエミュレータ画面とは異なる自由な画面設計が可能となる。さらに、柔軟なフロント業務システムの構築を支援するミドルウェア「Interstage Interaction Manager」のAjaxフレームワークと連携することで、業務画面のリッチクライアント化も実現できる。
SOA環境からの利用パターンでは、エンタープライズサービスバス(ESB)「Interstage Service Integrator」と連携することにより、メインフレームの業務をWebサービス化。SOAに基づくシステムとして発展させ、ほかのサービスと組み合わせた新たな業務を短期間に構築することが可能となる。
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シナリオ機能について
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また、複数画面の入出力を自動化する「シナリオ機能」を提供。従来のメインフレームの業務でエミュレータから実施していた一連の画面操作を制御し、あらかじめシナリオとして記録することで、画面の操作を意識することなく、メインフレームの業務を利用することができる。シナリオは、シナリオエディタを活用し、エミュレータ画面を直接操作することで簡単に作成・編集することが可能。単純な画面遷移だけでなく、結果表示が複数画面にわたるといった複雑な画面遷移を記録することや、画面操作に対する入出力パラメータを定義することもできる。
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ソフトウェア事業本部アプリケーションマネジメント・ミドルウェア事業部第五開発部 部長の安部雅英氏
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ソフトウェア事業本部アプリケーションマネジメント・ミドルウェア事業部第五開発部 部長の安部雅英氏は、「シナリオ機能によって、メインフレームの専門知識を必要とせず、Javaなどの標準技術でメインフレームのアプリケーションを活用することができる。さらに、シナリオエディタでは業務画面をインターフェイスとするため、メインフレーム技術を新たに習得することなく、オープン技術者主体でアプリケーション開発が行える点も大きなメリットだ」としている。
同社では、新製品の提供によって、メインフレームも含めたSOA基盤の整備を推進し、顧客の資産を守りつつ、フィールドイノベーションを支援していく考え。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/10/20.html
( 唐沢 正和 )
2008/10/20 15:48
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