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EMCジャパン、「情報」に着目したデータセンター最適化コンサルサービス |
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EMCジャパンでは、企業のITインフラを最適化する「情報インフラストラクチャ・コンサルティング・サービス」を提供しているが、今回提供されるサービスは、そのメニューの1つ。主に、データセンター事業者や、データセンターを自社運営する大規模企業に向け、データセンターを最適化するためのサービスをメニュー化して提供する。テクノロジー・ソリューションズ本部長 執行役員の有安健二氏によれば、特徴は、「『データ』センターという言葉が表すように、情報・データが一番大事だととらえている」ことだという。 具体的なメニューは、1）データセンターの移転・統合・最適化、2）ITインフラの全体最適化、3）IT-BCP戦略策定と災害対策計画策定、4）ITインフラの運用最適化、といった大きく4つを用意する。このうち1）では、エネルギー、IT資産、コストの各要素に着目し、これらを最適化できるようにする。ここで手掛けるデータセンターの移行時には、ミッションクリティカルシステムをいかに止めずに移転させるかも重要になるが、有安氏は、「当社はストレージベンダーであり、データを一番扱ってきたと自負している。特にデータの移行についての経験とスキルを持っている、数少ないベンダーの1つだ」と述べ、EMCジャパンならではの強みがあると強調する。 また2）は、「わけがわからなくなっているスパゲティ状態のインフラを、情報を切り口に標準化されたものへ持っていく」（有安氏）ためのサービス。仮想化などの技術を用いることで、インフラそのものの費用を大幅に削減できるとした。3）は、災害時に備えたシステム整備を支援するサービス。有安氏はここでも「その企業のビジネス、経営などにおいて、すべての資産はデータ。それを切り口にしたコンサルティングを提供する点が特徴」と述べ、どのデータを失ったらインパクトが大きいか、ということを踏まえて、BCP（事業継続計画）を策定するための支援を行うと説明した。 最後の4）では、サービスという切り口でデータセンターのプロセスを分析。その上で、「データセンターそのものがサービスを提供すると考えると、企業内のデータセンターであっても、今後はプロフィットセンターになっていく」（有安氏）ことも踏まえて、最適な運用管理を考ええていくとした。 EMCジャパンでは、これらのメニューを提供するために、20名規模でコンサルティング部門に新組織を設立。ワールドワイドでこれまでに蓄積したノウハウをもとにテンプレートを作成し、コンサルティングに活用する。あわせて、ITインフラの情報を自動的に集中する「EMC Smarts」、アプリケーションの相関関係をマッピングする「MAD」といった自社のツールを効果的に用いて、迅速に作業を行う点も特徴である。
なお、代表取締役社長の諸星俊男氏は、次世代データセンター向けコンサルティング・サービスを提供する背景について、「データセンターの効率化のために移転をしたいというケースは多いが、とても大変なこと。その中で、当社のノウハウを使って、きちんとしたサービスを提供してくれないかという声がある」と紹介。「データセンターには、災害対策、グリーン対策、セキュリティをはじめとするさまざまな課題があるが、当社の強さをコンサルティングサービスとして生かしていきたい」との抱負を述べている。 ■ ＵＲＬ EMCジャパン株式会社 http://japan.emc.com/ ニュースリリース http://japan.emc.com/about/news/press/japan/2008/20081104-1.htm ■ 関連記事 ・ EMCジャパン、情報中心型のITインフラへ導く新コンサルサービス（2008/07/09）
（ 石井 一志 ）
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