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内田洋行 取締役専務執行役員マーケティング本部長の大久保昇氏
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ウチダスペクトラム代表取締役社長の町田潔氏
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株式会社内田洋行とウチダスペクトラム株式会社は11月18日、企業の次世代情報活用基盤構築に向けたエンタープライズサーチ新製品「SMART/InSight G2」を共同開発し、同日より販売すると発表した。出荷開始は12月11日の予定。
SMART/InSightは、企業の内外に存在するあらゆる情報を横断的かつ迅速、的確に収集し、活用できるエンタープライズサーチ製品。2005年からウチダスペクトラムが開発・販売を手がけてきたが、新製品であるSMART/InSight G2のリリースを機に内田洋行でも販売を開始し、内田洋行グループとしてエンタープライズサーチ事業を推進していく方針。
内田洋行 取締役専務執行役員マーケティング本部長の大久保昇氏は、「当社では、ICT・空間・環境デザイン・情報デザインを統合し、いつでもどこでも誰でも快適に情報へのアクセスやコミュニケーションが行える場として“ユビキタス・プレイス”の創造を事業コンセプトに掲げている。今回発表したエンタープライズサーチ新製品は、次世代情報活用基盤を具現化するものであり、“ユビキタス・プレイス”を実現するための重要なテクノロジーになると位置付けている」と述べた。
また、ウチダスペクトラム代表取締役社長の町田潔氏は、「SMART/InSightは、データベース上の構造化データだけでなく、メールや各種ドキュメントなどの非構造化データも含めてあらゆる情報を一括検索することができる。これまで、品質管理やPLM、R&D、技術情報、Notes検索、コールセンターなどさまざまな分野で導入を推進してきたが、今回、こうした導入実績を踏まえあらためてユーザーニーズをとらえ直し、次世代情報基盤を進化させるエンタープライズソフトウェアとして、非常に高度なレベルでインテグレーションした新製品を開発した」としている。
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SMART/InSight G2の製品構成
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Ajaxポータルフレームワークの概要
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集合知形成フレームワークの概要
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新製品では、次世代情報活用基盤の製品ビジョンを実現するために、新たに「Ajaxポータルフレームワーク」「集合知形成フレームワーク」「仮想データ統合フレームワーク」の3つのフレームワークを提供。それぞれのフレームワークに既存機能と新機能を整理・統合した。これにより、体感速度で3倍の検索レスポンス向上、短期導入、高いコストパフォーマンスを実現することができ、部門単位から全社規模まで順次、情報活用基盤の構築が容易に行えるようになった。
Ajaxポータルフレームワークは、操作画面のカスタマイズの自由度と使いやすさを高める機能群で、画面を構成する10の機能パーツを標準で新たに提供する。ユーザーは、従来製品では固定的だった操作画面を、必要な機能を選択したり、使いやすい場所に配置したり、といったパーソナライズを行って、最適なポータル画面を作成、利用できる。
集合知形成フレームワークは、多くの利用者によって醸成される「集合知」の形成を支援するための機能群。検索条件の保存と共有に加え、新たに個人の操作履歴(キーワード、タグ、ドリルダウン、お気に入りなど)や、検索履歴のすべての保存と共有が可能となる。また管理者は、これらの履歴から多様なトップ10ランキングなどの機能パーツを作成することもでき、個人の検索スキルや操作スキルをグループから組織全体まで共有することが可能となる。
仮想データ統合フレームワークは、各所に散在するさまざまな形式の情報を仮想統合し、マネジメントする機能群。検索精度向上のためのメタデータマネジメント機能、複数の情報を仮想統合するマッピング機能を強化した。さらに、インターネット検索サービスを利用して、インターネット上にある社外コンテンツも社内情報と同様に同期をとった検索が行える新機能「フェデレートサーチ」も追加している。
価格は、年額利用価格が720万円から、買い取り価格が3350万円からとなる。まずは、内田洋行とウチダスペクトラムが直接販売を行い、2009年からはシステムインテグレータによる販売を開始する予定。両社では、情報の利活用に積極的な企業、情報を大量に所有する大学や研究所などを中心に拡販展開し、グループ全体で初年度10億円の売り上げを目標にしている。
■ URL
株式会社内田洋行
http://www.uchida.co.jp/
ウチダスペクトラム株式会社
http://www.spectrum.co.jp/
プレスリリース
http://www.uchida.co.jp/company/news/press_081118.html
( 唐沢 正和 )
2008/11/18 16:16
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