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執行役員 アドバンスド・システム・グループ本部長の町田栄作氏
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アセスメントサービスの概要
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OPTIPLEX FX160
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デル株式会社は11月20日、シンクライアントソリューション「フレキシブル・コンピューティング」の導入支援サービスを開始すると発表した。アセスメントやテスト導入など、3種類のサービスを提供する。
デルでは、ユーザーが利用する個々の端末を管理するのではなく、利用するデータ、アプリケーション、OS、各種設定(ユーザープリファレンス)を1つの「デジタル・アイデンティティ」として管理するという方針のもと、各種シンクライアントソリューションをフレキシブル・コンピューティングの名称で体系化した。執行役員 アドバンスド・システム・グループ本部長の町田栄作氏は、「デジタル・アイデンティティによって、ユーザーは、いつでも、どこからでも、どの端末からでも、自由度を制限されない作業が可能になる」とその特徴を説明する。
具体的なソリューションとしては、ネットワークブート型の「オンデマンド・デスクトップ・ストリーミング」、サーバー側のコンピューティングリソースを利用する「ヴァーチャル・リモート・デスクトップ」、データセンターへ設置したワークステーションを手元のリモートアクセス端末から利用する「デディケイテッド・リモート・ワークステーション」、クライアントPCへアプリケーションを配信する「クライアント・ホステッド・ヴァーチャライゼーション」の4つを用意。ユーザーの部署・職制に応じた移動性、アプリケーション作業負荷と、扱うデータの重要度という3つの指標に応じ、最適なソリューションを選択できる。
しかし、業務のどの部分に何のソリューションを利用すればいいか、といった分析を、顧客が自社だけで行うには限界があるため、デルではアセスメントサービスを提供。「顧客の要件をヒアリングして、最適解は何なのか、といった各種ソリューションとの適合性の検証を、当社から提供する体制を作った」(ソリューション・サービス・デリバリー本部 インフラストラクチャ・コンサルティング・サービス コンサルティング第2部 部長の高橋明氏)という。
また、こういったソリューションの効果を企業がきちんと検証できるように、PoC(プルーフオブコンセプト)とパイロット導入の支援体制も整えた。前者では、5台程度のクライアントを利用し、基本機能や数種のアプリケーション検証を行えるようにする。一方後者では、最大100台までのクライアント端末を設定し、本番環境へ限定的にソリューションを展開するとした。
なお、オンデマンド・デスクトップ・ストリーミングとヴァーチャル・リモート・デスクトップの両ソリューションについては、クライアント端末として「OPTIPLEX FX160」を利用する。この製品はAtomベースの小型デスクトップ機で、デルの一般的なクライアントPCと同様、きめ細かいカスタマイズに対応。顧客のニーズに応じ柔軟に構成を変更できるほか、企業での計画的な導入をサポートするため、3年という長い製品ライフサイクルを確保している。
各サービスの参考価格は、アセスメントサービスが1拠点400PCまでの場合で15万円から。またPoCとパイロットの両サービスは個別見積もりとなっている。
■ URL
デル株式会社
http://www.dell.com/jp/
プレスリリース
http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2008/081120?c=jp&l=ja&s=corp
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( 石井 一志 )
2008/11/20 14:13
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