SAPジャパン株式会社は11月25日、SAPシステムと連携性を強めた統合ID管理ソフトの新版「SAP NetWeaver Identity Management(以下、SAP NetWeaver IdM) 7.1」を発表した。12月5日より販売を開始する。
SAP NetWeaver IdMは、企業内に散在するシステムやサービスにおけるID情報とアクセス権限の管理を行うソフト。管理の煩雑さや内部統制対応などを解決し、よりセキュアな業務システム運営を実現するという。
新版では、人事管理アプリケーション「SAP ERP Human Capital Management(以下、SAP ERP HCM)」や、アプリケーションへのアクセス権限を管理する「SAP GRC Access Control(以下、SAP GRC AC)」などの各種SAPシステムとの連携機能を強化。共通のプラットフォーム上で、アプリケーション・システムレベル両方のID・権限情報を一元管理することが可能になった。
具体的には、まずSAP ERP HCMやSAP GRC ACと「SAP NetWeaverポータル」とのデータ連携を容易にするテンプレートを大幅に追加し、導入作業の低減、期間の短縮を実現した。
併せて、SAP NetWeaver IdMとSAP GRC ACで双方向連携を実現。職務分掌を実現するためのアプリケーション使用権限管理、およびリスク分析の機能を双方向で呼び出し可能とした。SAP GRC ACのSAPシステムに対する管理機能と、SAP NetWeaver IdMのマルチベンダー環境に対する管理機能を包括的に利用できるため、社内システムのリスクをより削減できるという。
また、SAP ERP HCMとの連携強化により、人事情報とID情報の一元管理を実現するほか、人事異動などの変更情報のみ取得して、さらにリアルタイムにID管理を行えるようにした。
■ URL
SAPジャパン株式会社
http://www.sap.com/japan/
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( 川島 弘之 )
2008/11/25 11:58
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