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「HOT」機能搭載のPostgreSQL 8.3をベースにした「PowerGres」新版
米SRA OSS 日本支社(以下、SRA OSS)は12月4日、「PostgreSQL」をベースにした商用データベースの新版「PowerGres V6」を発表した。同日から販売を、12月10日から出荷を開始する。
PowerGresは、オープンソースデータベースであるPostgreSQLの商用版。SRA OSSが開発した管理ツールを付加して提供するのが特長。新版では、PostgreSQL 8.3を採用することで更新性能を向上している。
具体的には、PostgreSQL 8.3で実装された「HOT(Hot Only Tuple)」機能により、更新の際にテーブルやインデックスが肥大化するのを防止できるようになっている。また、テーブルを頭からシーケンシャルスキャンする際に、バッファにキャッシュされているブロックを利用するようになった。これにより複数セッションで同スキャンが発生しても、高速に処理することが可能。加えて、Webアプリケーションで多用される「ORDER BY LIMIT」句を含む、問い合わせの高速化が図られた。
追加機能としては、全文検索機能の統合、多くの特殊文字(JIS2004)などに対応。管理機能も強化されており、運用時に重要なデータベースバックアップのスケジュール機能が追加されている。
価格は、「PowerGres on Windows V6」「PowerGres on Linux V6」ともに5万400円、「+初年度年間サポート」が13万4400円など。
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URL
米SRA OSS 日本支社
http://www.sraoss.co.jp/
プレスリリース
http://www.sraoss.co.jp/company/press/2008/1204.php
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