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Interstage Interaction Manager V9.1の概要
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ソフトウェア事業本部 アプリケーションマネジメント・ミドルウェア事業部 事業部長の藤井泰氏
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富士通株式会社は12月10日、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に対応したWebフロントアプリケーション構築基盤の最新版「Interstage Interaction Manager V9.1」を、同日より販売開始したと発表した。価格は、1ユーザーライセンスが45万5000円(税別)から、プロセッサライセンスが260万円(同)。同時に、体験版のダウンロード提供も開始された。
Interstage Interaction Managerは、Webアプリケーション開発技法であるAjaxを利用して、従来のクライアント/サーバーアプリケーションと同様の、操作性の高いWebアプリケーションを開発できるミドルウェア製品。高機能なGUI部品を利用することで、Webアプリケーションの開発工数を削減することが可能。また、SOA適用システムを活用した企業ポータルの構築と、それに必要なシングルサインオンやアクセス制御などの機能によって、統制のとれたシステムを容易に構築することができる。
今回の最新版では、従来のAjaxフレームワークを生かしてフロント統合を加速する「マッシュアップフレームワーク」を新たに提供。これにより、既存システムのフロントからの有効活用を強力に推進し、ユーザーの利便性向上を実現する。ソフトウェア事業本部 アプリケーションマネジメント・ミドルウェア事業部 事業部長の藤井泰氏は、「当社は、SOAを活用した全体最適化に向けたアプローチとして、人、プロセス、情報、IT資産の4つの切り口からSOAを適用する、段階的なシステム再編を提案している。今回提供するマッシュアップ機能は、このうち“人”の段階でのシステム最適化を支援するもので、既存のWebアプリケーションを組み合わせ、フロントで業務統合することが可能となる」と述べている。
また、ソフトウェア事業本部 アプリケーションマネジメント・ミドルウェア事業部 第四開発部 部長の西尾清氏は、「既存Webアプリケーションの有効活用を実現するためには、既存HTML画面の簡単活用、分散したシステムへのアクセス、不正アクセスの抑止の3点が重要なポイントになるが、今回提供するフロントでのマッシュアップ機能により、これらのポイントをすべて解決できる」と、その導入メリットを強調した。
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既存システムを活用したフロント統合を加速
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ソフトウェア事業本部 アプリケーションマネジメント・ミドルウェア事業部 第四開発部 部長の西尾清氏
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既存HTML画面の簡単活用
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既存HTML画面の簡単活用では、既存のWebページからHTML画面の必要な部分だけを切り出すことが可能となる。例えば、従来は、商品管理システムで商品コードを確認した後、あらためて受注システムに情報入力する必要があったが、商品管理システムの画面の一部を切り出して受注システムにマッシュアップすることで、商品名を入力すると自動的に商品コードが設定されるようになり、入力作業の手間を省くことができる。
分散したシステムへのアクセスでは、踏み台やフィッシングなどへのセキュリティ対策のために、クライアントから複数のサーバーへのアクセスが制限されてしまうクロスドメイン制約を解消する機能として、「マッシュアッププロキシ」を提供。また、不正アクセスの抑止については、「サービス管理」により、定義情報に従って利用サイト以外への不正アクセスを抑止するとともに、「アクセスログ」を採取することで、不正アクセスの追跡調査をすることができる。
このほか最新版では、統合開発環境の強化も図っており、「Ajaxページエディタ」をプラグインすることで、直感的な操作による画面設計と開発が可能となった。さらに、既存のWeb画面から必要な情報を切り出す「スクレイピングツール」や、サービス定義が行える「マッシュアップ定義ファイルエディタ」を用意し、サーバー側のプログラミングを不要としている。
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分散したシステムへのアクセス
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不正アクセスの抑止
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開発環境の強化
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このほか最新版では、統合開発環境の強化も図っており、「Ajaxページエディタ」をプラグインすることで、直感的な操作による画面設計と開発が可能となった。さらに、既存のWeb画面から必要な情報を切り出す「スクレイピングツール」や、サービス定義が行える「マッシュアップ定義ファイルエディタ」を用意し、サーバー側のプログラミングを不要としている。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
( 唐沢 正和 )
2008/12/10 16:19
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