株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は12月17日、米GroundWork Open Source(以下、GroundWork)と共同で、システム統合監視ソフト「GroundWork Monitor」に日本向けサービスを追加すると発表した。同日より提供開始する。
GroundWork Monitorは、GroundWorkが開発した、ネットワーク機器やサーバーなどのハードウェア、データベースやアプリケーションなどの状態を監視する製品。富士通SSLでは、2006年より同製品を取り扱ってきたが、今回、画面の日本語化や日本の企業規模・導入形態にあわせたラインアップを取りそろえるため、協業を強化。いくつかの機能強化を図った上で、あらためて日本市場へ提供する。
富士通SSLは新たに「スケジューラ連携」「リソース使用状況自動確認」「マシン室環境連携監視」の3つのサービスオプションを開発し、提供を開始する。
スケジューラ連携では、システムの計画停止時間帯や障害状況をスケジューラ画面上に表示することが可能。リソース使用状況自動確認では、サーバーのリソース使用率があらかじめ決めておいた“しきい値”を超えた際に、どのアプリケーションがリソースを消費しているか自動的に確認できるようになる。マシン室環境連携監視では、マシン室の温湿度センサーと連携することで、温湿度上昇によるサーバーダウンなどのトラブルを未然に防止することが可能という。
富士通SSLが従来から提供している「導入サービス」「サポートサービス」といった基本サービスと合わせて、より柔軟なシステム監視を実現する。
GroundWorkでも富士通SSLからの要望に応え、画面の日本語化を実施するとともに、監視対象機器数に応じて製品ラインアップの拡充を図る。まず、監視対象機器数が50台以下の「GroundWork Monitor Starter Edition」において、日本限定で100台以下まで監視可能とする。加えて、システム全体を階層構造で統合的に監視できる「GroundWork Monitor Enterprise」を最上位構成として追加することで、利用できる企業規模の範囲を拡大する。
富士通SSLでは、基本サービスと今回加わったサービスオプション全体で、今後3年間に5億円の売り上げを見込む。
■ URL
株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
http://www.ssl.fujitsu.com/
GroundWork Open Source
http://www.groundworkopensource.com/
プレスリリース
http://www.ssl.fujitsu.com/release/2008/12/17.html
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( 川島 弘之 )
2008/12/17 12:41
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