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日本IBM、処理能力が50%向上したインメモリ型データベースソフト新版


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は12月19日、インメモリ型データベースソフトの新版「IBM solidDB V.6.3」を発表した。同日より提供を開始する。

 solidDBは、メインメモリにデータを格納し、データベース処理速度を向上させるインメモリ型のデータベースソフト。通信業界、金融サービス、電子商取引など、大量データの高速処理を必要とされる業界で使用されてきた。

 今回の新版では、トランザクションを1つずつ順番に処理していた従来の方式をあらため、複雑なトランザクションをスレッド単位で並行処理するよう、設計を改良。従来のインメモリ型データベース製品と比べて50%以上の処理能力向上を実現していることから、HDD上にデータベースを置く一般的なデータベースソフトと比べ、15倍以上の処理能力向上が見込めるという。価格は、100VU(Value Unit)の場合で324万円(税別)から。

 また今回は同時に、「IBM solidDB Universal Cache」も発表された。同製品は、一般的なデータベースと組み合わせて利用されるインメモリ型データベース製品。アクセス頻度の高いデータをメモリ内に納めるハイブリッド型の手法により、全体の処理能力を向上させる役割を担う。

 連携可能なデータベースは、DB2やInformix Dynamic Serverといった自社製品のみならず、Oracle、Sybase、SQL Serverなどの他社製品も含まれ、データベースとsolidDB Universal Cache間の同期設定や、処理が正常に行われているかといった監視も簡単に行えるとのこと。価格は、100VUの場合で402万5000円(税別)から。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  プレスリリース
  http://www-06.ibm.com/jp/press/2008/12/1902.html


( 石井 一志 )
2008/12/19 15:35

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