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富士通、小規模環境向けのITシステム運用支援サービスを拡充


 富士通株式会社は1月7日、企業のITシステム運用をトータルにサポートする「LCM(Life Cycle Management)サービスメニュー」を拡張すると発表した。PCサーバー10台程度の比較的小規模な環境を対象とした「簡易運用支援サービス」「安定稼働診断サービス」の2サービスを、同日より販売開始する。

 新サービスのうち簡易運用支援サービスは、LCMサービスを提供するLCMサービスセンターが、ユーザー企業からのITシステムに関する問い合わせを一括して受け、現地でトラブル対応を行うもの。複数ベンダーの製品に関する問い合わせを一元的に受け付けることに加え、LCMサービスセンターの専任技術者と現地のサービスエンジニアが連携して、トラブル内容の調査と原因切り分け、復旧対応などを行う。このサービスを利用すると、複数ベンダーに問い合わせを行ってユーザー自らが対応していた作業が不要になるため、障害時のシステム早期復旧を実現できるという。

 一方の安定稼働診断サービスでは、富士通のサービスエンジニアが定期的にユーザー企業を訪問。同社製PCサーバーの稼働状況を分析した結果に基づいて、簡易診断を実施する。またOSの最新セキュリティ情報の提供、必要に応じたシステムディスクのバックアップなど、トラブルを未然に防ぐための改善提案も行うとのこと。なおPCサーバーにトラブルが発生した場合には、サービスエンジニアが必要に応じて原因分析のための情報採取。事前にバックアップしておいた予備ディスクへの交換など、PCサーバーの安定稼働に向けた作業を実施するとしている。

 価格例は、簡易運用支援サービスがPCサーバー1台、PC100台までの環境で4万500円(税別)/月、安定稼働診断サービスがPCサーバー1台あたり7000円(税別)/月。いずれのサービスも対象ハードウェア、ソフトウェアごとに保守サービス「SupportDesk」の契約が必要なほか、簡易運用支援サービスに関しては、初期導入時と対象機器の追加時に、一時作業費用が別途必要となる。富士通では、2011年度末までに、累計で300億円の売り上げを見込んでいる。



URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2009/01/7.html


( 石井 一志 )
2009/01/07 11:55

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