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代表取締役社長の齋藤晶議氏
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安否確認までの流れ
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安否確認ページ
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株式会社ネオジャパンは1月14日、中小規模向けグループウェアの新版「desknet's Ver.7」を発表した。同日より提供を開始する。また、SaaS型で提供している「Applitus」では、2009年春ごろに提供を開始する予定とのこと。
desknet'sは、主に中小規模環境に向けたWebグループウェアで、「スケジュール」「設備予約」「インフォメーション」をはじめとする、全20種類以上の機能を標準で搭載。1999年に「iOffice」の名称で製品化されて以来、最新技術や、従来のグループウェアにないユニークな機能を積極的に取り入れるなどの強化を継続的に行っていることも支持され、現在では222万ユーザーに採用されている。
今回もそうした従来の方針を継続したとのことで、同社の代表取締役社長、齋藤晶議氏によれば、新版の特徴は、1)事業継続管理機能の追加、2)ポータル機能の追加、3)セキュリティ強化、4)要望の多い機能の追加、の4つだという。
そのうち1)は、大規模災害時の安否確認に利用可能な機能。マーケティング統括部 プロダクトマーケティング担当の中沢仁部長は「パンデミックを想定した事業継続管理への関心が高まっているのはご存じの通りだが、従来のシステムは高価だったため、大企業での採用にとどまっていた」という点を指摘。中堅・中小企業でも利用できるよう、従来のグループウェアの延長線上でこうした機能を提供するようにしたという。
この機能では、災害発生時に防災管理者からdesknet'sから各エンドユーザーに安否確認メールを送信。受信者が専用Webページから簡単な項目を入力する、といった手順を踏むことにより、従業員の安否状況を一元的に把握できる。なお利用にあたってはあらかじめ防災管理者の選定と、各エンドユーザーによる緊急連絡先(メールアドレスや電話番号)の入力を済ませておく必要がある。
2)では、大規模向け製品「desknet's Enterprise Edition Version 7」(以下、desknet's Enterprise)で評価が高かった機能を実装した。まず、ガジェット(ウィジェット)やブログパーツやスクリプト系のアプリケーションをポータル上に配置できる機能を追加。また全社的な情報を表示する「共通タブ」と個人専用の「個人タブ」、2つのタブを設けられるようになり、「Ajaxを使ったドラッグ&ドロップにも対応し、自分の業務に応じた使い方でレイアウトができる」(中沢氏)。
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共通ポータル画面の例
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個人ポータル画面の例。天気予報や乗り換え案内といったパーツを利用している
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マーケティング統括部 プロダクトマーケティング担当の中沢仁部長
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アクセスログ機能の概要
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3)では、ほぼすべての操作を記録可能なアクセスログ機能を実装している。これまでもアクセス数集計やログイン記録といった機能はあったものの、監査証跡として利用できるようなログ取得はできなかった。しかし今回は、「中堅・中小企業でもセキュリティに対する要望が強くなっているため、desknet's Enterpriseで対応していたアクセスログの取得を可能にした」(中沢氏)とのことで、さらに中沢氏は「ログ取得があるというだけでも、情報漏えいに対する抑止効果が記録できる」と述べ、その価値をアピールした。
最後の4)では、ユーザーからの要望が多かった機能を数十個追加・改善した。例えば、desknet'sの中でも人気の高い「回覧板」機能が「レポート提出」機能と統合され、新たに「回覧・レポート」機能へ生まれ変わっている。従来の回覧板は、社内の複数ユーザーへ情報を送り、各ユーザーはそれに対して一度だけコメントできる機能だったが、新機能では何度もコメントを重ねられ、より利便性が高まっているという。
desknet's Ver.7の価格は従来と同様で、パッケージ版(5ユーザーライセンス)は4万1790円から。なお今回よりiPhone本体にアドオンできる有償モジュールも提供され、こちらの価格は10ユーザーライセンスが2万1000円から。ネオジャパンでは、初年度に30万ユーザーの獲得を目標としている。
■ URL
株式会社ネオジャパン
http://www.neo.co.jp/
プレスリリース
http://www.neo.co.jp/news/090114.html
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( 石井 一志 )
2009/01/14 16:38
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