キヤノンソフトウェア株式会社(以下、キヤノンソフト)は1月21日、ワークフローシステム構築ソフトの新版「Web Plant V1.2.0」を発表した。
Web Plantは、キヤノンソフト自身の10年におよぶワークフローシステム技術の蓄積と、キヤノングループでの運用実績をベースに開発されたワークフローシステム構築ソフト。ITの専門知識がなくても、IT統制を重視した本格的なワークフローシステムを構築できるという。また、複雑なビジネスプロセスをグラフィカルに表現できる開発環境も備えている。
新版では、企業内のさまざまな業務システムとの連携機能を強化した。これによって、経費精算や勤怠管理などの決裁を必要とする部門業務と、販売・在庫・人事システムなどの基幹業務とを接続できるようになったため、決裁業務の基盤統合が実現するとのこと。さらに、受注・発注・納品・請求書発行・入金確認といった各業務を連携したワークフローにおいて、分断されることのない円滑な決裁が行えるほか、「駅すぱあと」などの市販アプリケーションとの連携にも対応した。
一方、企業の情報システム部門では、既存の業務システムのデータとワークフローシステムの連携により、データ連携のための新たなシステム開発をすることなく業務システムを拡張していくことが可能。業務システムを統一することにより、修正や保守といったメンテナンスコストも削減できるとしている。
価格は、小規模・部門ユーザー向けの「スタンダードエディション」が200万円(税別)から、大規模ユーザー向けの「エンタープライズエディション」が550万円(同)から。キヤノンソフトでは、2010年までに60社への導入と、周辺のシステム開発を含めて20億円の受注を目指す。
■ URL
キヤノンソフトウェア株式会社
http://www.canon-soft.co.jp/
ニュースリリース
http://www.canon-soft.co.jp/news/details/090121_webplant.html
( 石井 一志 )
2009/01/21 17:09
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