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NTTデータ、財務諸表などをやり取りする言語「XBRL」の体験サイト


 株式会社NTTデータは1月22日、企業の財務諸表などをPC間で自由にやり取りするための言語「XBRL(eXtensible Business Reporting Language)」の利便性を体験できるWebサイト「XBRL Gateway」を開設した。XBRLデータを表示するためのツール「XBRL-Viewer」を同サイト上に用意し、国内外の企業財務情報などを無料で閲覧することができる。

 世界的にXBRLを公的インフラシステムに導入する動きが活発化し、現在はさらに広範な分野でいかに有効活用するかという点に軸足が移りつつあるという。このような局面を踏まえ、NTTデータはさらなる利用拡大を進めるため、米UBmatrixや富士通の支援を受け、XBRLデータの利用者をサポートする仕組みとして、XBRL Gatewayを開設した。

 同サイトでは、XBRL-ViewerとXBRL活用事例が紹介される。NTTデータはEDINETからダウンロードした日本企業約100社の企業財務情報をXBRL形式に変換。XBRL-Viewerにこの情報を見やすい形で表示する機能を持たせ、無償で利用できるようにする。数企業の財務情報を表形式で並べたりグラフで表示できるほか、有価証券報告書に記載される「企業の概況」「事業の概況」などの文書データも表示できる。従って、XBRL Gatewayは有価証券報告書に関する総合アーカイブとしての特性も有しているとのこと。

 また、XBRL形式に変換した情報であれば、異なる国の企業財務情報であっても簡単に比較できるため、将来的にはアジア各国企業の財務諸表も閲覧できるよう、ベトナムやタイの証券取引所などと交渉を進めているという。

 今後も、同サイトの付加価値向上を目指し、情報面では扱う財務諸表の種類や保管期間の拡張、機能面では分析機能の追加などを図っていく予定。



URL
  株式会社NTTデータ
  http://www.nttdata.co.jp/
  XBRL Gateway
  http://xbrlgateway.asia/jp/
  ニュースリリース
  http://www.nttdata.co.jp/release/2009/012200.html

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( 川島 弘之 )
2009/01/22 15:39

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