Enterprise Watch
最新ニュース

NEC、Javaシステムの品質診断・改善ツール「ENdoSnipe」を販売


 日本電気株式会社(以下、NEC)は1月27日、エスエムジー株式会社のJavaシステム品質診断・改善ツール「ENdoSnipe(エンドスナイプ)」を販売すると発表した。主に通信事業者やサービス事業者向けに提供する。

 ENdoSnipeは、開発・試験中のJavaシステムにおけるパフォーマンス問題や品質問題を診断し、問題解決を支援するツール。対象システムに対してログ出力機能と性能解析情報の通信機能を追加する「Javelin」と、対象システムの性能問題の検出や問題解析を行うツール群で構成される。

 ツール群は「ArrowVision」「PerformanceDoctor」「BottleneckEye」の3種類。ArrowVisionは、Javelinテクノロジで取得されたシステム動作ログを基に、システムの処理の流れを一目で理解できるシーケンスダイヤグラムとして表示する。具体的に解析したい処理のみを絞り込んで表示できるため、障害解析を効率的に行えるという。

 PerformanceDoctorでは、性能問題の原因となる処理を自動的に発見。アプリケーションのコンポーネントごとの挙動を解析して、性能問題の危険性を一覧表示する。原因を発見するための各種検出ルールも用意されており、これらのルールを活用することで、スレッドのCPU占有率や頻繁に生じているスリープなども即座に発見できるという。

 BottleneckEyeでは、まず監視対象アプリケーションの構造をクラス図化し、次に発見したボトルネック個所をクラス図上で点滅させることで運用担当者に通知。これにより、アプリケーションの構造とシステムのボトルネックを見える化することができるという。

 NECはこれまで性能管理ツールを提供してきたが、開発工程における品質診断を強化する製品としてENdoSnipの販売を決定。両社は今後、共同セミナーや展示会をはじめ、マーケティング活動や販促活動を共同で実施していく。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  エスエムジー株式会社
  http://www.smg.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0901/2703.html


( 川島 弘之 )
2009/01/27 11:57

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.