日本オラクル株式会社は1月29日、中堅企業向け業務アプリケーション新版「JD Edwards EnterpriseOne 9.0」と、同製品のテクノロジー基盤となるツールの新版「JD Edwards EnterpriseOne Tools 8.98」を発表した。いずれも、同日より提供を開始する。
JD Edwards EnterpriseOneは、中堅企業を主な対象にしたERPパッケージ。新版では、サプライチェーン業務における、製品構成情報の動的な連携を実現したことに加え、財務会計業務のコンプライアンス対応を支援するための、勘定科目等のマスターデータ管理機能が強化された。
また、JD Edwards EnterpriseOneのツールセット「JD Edwards EnterpriseOne Tools」において、大幅な機能拡充がなされている。具体的には、レポート作成ツール「Oracle BI Publisher」の同梱によって、ユーザーが各個人のニーズにあわせた帳票作成を容易に行えるようになったほか、運用管理機能の拡充、仮想化ソフト「Oracle VM」への対応、SOA(サービス指向アーキテクチャ)への対応といった強化が行われたとのこと。
JD Edwards EnterpriseOne 9.0とJD Edwards EnterpriseOne Tools 8.98の価格は、最小構成10ユーザーで700万円から。
なお日本オラクルでは、JD Edwards EnterpriseOne 9.0の短期導入を支援する無償ツール「Oracle Business Accelerators for JD Edwards EnterpriseOne」も提供を開始する。このツールでは、導入期間を最大30%削減し、3~4カ月でのシステム稼働開始が見込めるため、導入コスト削減にもつながるとしている。
■ URL
日本オラクル株式会社
http://www.oracle.co.jp/
ニュースリリース
http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1966
( 石井 一志 )
2009/01/29 14:09
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