株式会社コネクトワンは、PCや携帯電話などをシンクライアント端末として利用できるソフトウェア「ConnectONE TCO」を発表した。Adobe Flashを応用して開発したデータ表示技術を用いている。出荷開始は3月31日の予定。
ConnectONE TCOは、既存のPCや携帯電話などから、一般のインターネット回線を通じて、社内のアプリケーションに接続できるようにするソリューション。情報を画像として配信する仕組みによって、端末上にデータの痕跡を残さない、セキュアなシンクライアント環境を手軽に構築できるという。
添付ファイルや共有ファイルについても、画像変換サーバー「NEC Imaging Core」との連携で画像化して送信でき、端末側でのアプリケーション起動は不要。さらに通信時には、端末のファイルダウンロード、画面キャプチャと印刷機能を制御しており、情報漏えいのリスクを最小化できるとのこと。
利用にあたっては、既存の端末をそのまま活用できる上、VPNなどの特別なセキュリティ・通信設備も必要ないことから、従来のリモートアクセスと比較して、固定費を1/10まで低減可能としている。
なお、PC利用時に文書編集を行いたい場合は、専用USBキーを併用することで、端末上のHDDに一時データを残さずに文書を作成することも可能。特定の携帯電話をトークンとするワンタイムパスワード機能も備えており、なりすましなどにも備えられる。
ライセンスはサブスクリプション方式を採用しており、参考価格は、500ユーザーで利用する場合、1ユーザーあたり月額1200円。また、最大50ユーザーまで利用可能なスタートパックも、月額9万8000円で用意する。サーバーの推奨OSは、Red Hat Enterprise Linux ES/AS3以上、Windows Server 2003。
コネクトワンでは、初年度100社、3年間で500社への導入を見込んでいる。
■ URL
株式会社コネクトワン
http://www.connectone.co.jp/
ニュースリリース(PDF)
http://www.connectone.co.jp/pdf/info_090129.pdf
( 石井 一志 )
2009/01/29 15:24
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