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SRA、Java EE 5.0への適合性を高めた無償のOSSベースSOA実行基盤


 株式会社SRAは2月2日、SOA実行基盤「ASIMA」の新版「同 3.0」をオープンソースソフトウェア(OSS)として公開すると発表した。同日より無償ダウンロードを開始する。

 ASIMAは、OSSによって構成されたSOA実行基盤。Webサービス、メッセージバス、ビジネスプロセス実行機能などの各種SOA標準を実装したOSSを組み合わせ、動作検証を行って提供している。ソフトウェア本体は無償で入手でき、サポートも安価に提供することから、商用製品と比べてコストを抑えられる点が特徴という。また、有償サポート会員に対しては開発環境も提供する。

 今回の新版では、中核となる実行基盤「ASIMA SERVER 3.0」を、Web Serviceを利用するSOAアプリケーション向け「WS版」と、Enterprise Service Busを利用するSOAアプリケーション向け「ESB版」の両パッケージに分け、サーバーの消費リソースを低減できるようにした。具体的には、前者はAxis2 1.4/ODE 1.2、後者はServiceMix 3.3による実行環境が提供される。また、Geronimo 2.0の採用でJava Enterprise Edition(EE) 5.0への適合性を強化した。

 一方、有償サポート会員向けの開発基盤「ASIMA IDE 3.0」においては、開発環境のベースとなっているEclipseを3.3にバージョンアップしている。なおASIMA Server/IDEとも、こうした機能強化以外にも、新版では各種コンポーネントのバージョンアップにより、機能の強化と安定性の向上が図られているとのこと。

 サポート料金は、ASIMA SERVERノード数が1、登録質問担当者が1名の「シルバー」が21万円/年、ASIMA SERVERノード数が4、登録質問担当者が4名の「ゴールド」が63万円/年で、申込時にWS版とESB版のいずれかを指定する必要がある。インシデント数は、いずれの場合も無制限。



URL
  株式会社SRA
  http://www.sra.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.sra.co.jp/public/sra/topics/topics2008/090202.shtml


( 石井 一志 )
2009/02/02 14:26

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