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NEC、PCで毎分150万件超のデータ処理が可能なデータストリーム処理技術


 日本電気株式会社は2月3日、大量のセンサーデータを高速に収集・分析するデータストリーム処理技術を開発したと発表した。同社では、同処理技術を取り込んだサービスの早期実現を目指して研究開発を強化するとしている。

 今回発表されたデータストリーム処理技術は、センサーや端末、サーバーなどから、連続かつ大量に発生する比較的小さなサイズのデータを高速に収集・分析するもの。

 データの収集過程で流れ作業的に分析処理を行う「分散データストリーム処理方式」を採用。これにより、センターサーバーにデータが到着する前の中間層のサーバーで処理を分担することができるため、データ量が増大しても優れた応答性を実現するとしている。

 また、小さなサイズのデータを流れ作業的に処理することに特化したメモリ区画をメインメモリ内に用意し、処理モジュール間の高速なデータ受け渡しと、処理状況に応じた計算機リソースの振り分けを行う「共有メモリ型フロー制御方式」を開発。従来高性能サーバーが必要であったソリューションを汎用PCでも実現できるとしている。

 同社によると、同技術を利用することで、10万個規模のセンサーを対象に、1台の汎用PCで1分あたり150万件を超えるデータ処理が可能になると説明。ITS(高度道路交通システム)分野での利用のほか、大量に発生するセンサーデータや大規模サーバーのログデータの収集・分析が必要な多様なソリューションでも有効としている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0902/0302.html


( 福浦 一広 )
2009/02/03 18:59

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