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日本IBM、熱だまりの発生を防ぐデータセンター向け空調管理ソリューション


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は2月13日、データセンター向けの自動空調管理ソリューション「Intelligent Facility Manager」を発表した。

 Intelligent Facility Managerは、データセンター内の空調を管理し、熱だまりや冷やしすぎといった問題を回避するためのソリューション。日本IBM製サーバーが標準装備するセンサーや任意の位置に設置した温度センサーから、データセンター内の温度情報をリアルタイムに収集し、複数の空調機器を自動制御することで実現するという。

 また、このソリューションでは、サーバー、ラックへの給気温度が最適になるような空調制御をファシリティ管理システムに要求することから、部分的な変化にもきめ細かく対応可能。空調機器に異常が生じた場合にも、警告を発したり、バックアップ空調機の出力を上げたりすることで、異常が起きたゾーンへの影響を少なくすることができる。

 なお同社によれば、ハイエンドサーバーやストレージを中心に50台程度のラックが設置され、気流管理の最適化などによる空調効率改善後の環境でこのソリューションを使用した場合、従来の手法と比較して、空調による消費電力が23%低減された実験結果があるとのことである。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  プレスリリース
  http://www-06.ibm.com/jp/press/2009/02/1301.html


( 石井 一志 )
2009/02/13 13:07

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