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PPC、現場レベルでプロセスをモデル化できるBPM製品「jCOM1」


代表取締役社長の力正俊氏
 パワードプロセスコンサルティング株式会社(以下、PPC)は2月27日、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)製品「jCOM1」を同日より提供開始すると発表した。

 jCOM1は、独jCOM1が開発したBPM製品。プロセスモデリングツール「jPASS!」、プロセスの確認・テストツール「jLIVE!」、プロセスの実行ツール「jFLOW!」のJavaコンポーネントで構成される。特長は「従来のプロセス指向のBPMと違って、人や組織を中心としたサブジェクト指向を採用している点。このため、ユーザー主体で迅速に業務構築が行える」(代表取締役社長の力正俊氏)という。

 流れとしては、jPASS!でワークフローをモデリングし、jLIVE!で即時検証、jFLOW!のエンジンで実行する。モデリングが終わると、ノンプログラミングで自動的にワークフローが生成され、通常5日ほど必要な「概要設計」「詳細設計」「コーディング」の工程が省略できてしまう。jLIVE!での検証も、Webテスト環境を使って普段業務のように対話式に実施できるため、開発の知識などなしで、現場レベルでワークフローの妥当性を評価可能。矛盾が合った場合も事前に修正してから、jFLOW!で即座に実行できるという。

 「このサブジェクト指向という考え方は、jCOM1創業者が現実のプロセスをいかに正確に効率よく表現するか長年研究した成果。業務の変化を即座にITに反映するにはどうしたらよいか、といった点がよく練られている。現場レベルでコントロールできるため、構築や変更のコストダウンが可能だ。多くの工程を自動化したことで、ある事例では、業務変更時間を2倍以上に早め、コストを4分の3に削減できた」(同氏)。

 「モデリング」と「外部システムとの連携」が容易なところも特筆点。「業務のモデリングを行う場合、一般的には無数にあるテンプレートから専門家がカスタマイズする必要がある。ところがjCOM1では、5つの記号のみで簡単にモデリングが可能。外部連携も簡単なプロパティ設定による『外部システム接続機能』と『各種アダプタ』を利用して、容易にSAPやハンドメイドのシステムとつなげることができる。そのプログラミング工数は、一般のBPM製品と比べて、およそ5分の1」(同氏)とのこと。

 最小構成ライセンス費用は、モデラー1名、ワークフロー20名で約930万円。PPCでは、jCOM1普及のためのパートナー戦略として約10社との協業を進める方針。初年度100社への導入を目指す。


jPASS!の特長 jLIVE!の特長 jFLOW!の特長


URL
  パワードプロセスコンサルティング株式会社
  http://www.powered-process.com/
  ニュースリリース
  http://www.powered-process.com/news/index.htm#20090227


( 川島 弘之 )
2009/02/27 15:26

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