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NEC、マルチコア対応の新ライセンス体系を採用したアプリケーションサーバー新版


 日本電気株式会社(以下、NEC)は3月12日、アプリケーションサーバー「WebOTX Application Server」を強化すると発表した。上位製品でマルチコア対応の新ライセンス体系を採用した新版「同 Ver8.2」を提供するほか、廉価版モデルをラインアップに追加した。いずれも、同日より販売を開始する。

 WebOTX Application Serverは、最新Java仕様のJava EE 5に対応するアプリケーションサーバー。新版ではまず、廉価版の「同 Foundation V8.2」を製品化した。同製品では、JavaVMの多重化制御、業務アプリケーション障害の自動復旧機能といった上位モデルに搭載されている機能を備えながらも、低価格を実現。NECでは、安定性を必要としながら価格面から導入が難しかった情報系システム基盤、部門Webサーバーなど、中小規模システムへの導入を図るという。ライセンス体系はCPUライセンスで、価格は120万円(税別)から。このほか、小規模システム向けの「WebOTX Application Server Express V8.2」も発売する。価格は27万5000円(税別)から。

 一方、上位モデル「WebOTX Application Server Standard V8.2」、最上位モデル「同 Enterprise V8.2」では、ライセンス体系を、マルチコア対応の「CU(キャパシティライセンス)ライセンス」に変更した。このライセンスでは2コア~8コアのCPUを同価格に設定しており、総コア数が増えるほどコストパフォーマンスが向上するとのこと。例えば、4コア×6CPUの場合は、ライセンス費用が従来比22%減になるという。

 また、障害情報の自動収集機能、障害ログの管理機能が強化され、アプリケーションが無反応になったり処理が遅延したりする場合の障害原因解析をしやすくなった。さらに、内部処理の効率化によって運用管理プロセスのメモリ使用量を約40%削減したほか、システム構築時の大規模アプリケーション登録に要する時間を、約50%短縮している。

 価格は、WebOTX Application Server Standard V8.2が200万円(税別)から、同 Enterprise V8.2が400万円(税別)から。

 NECではWebOTX Application Serverについて、今後3年間で5万本の販売を見込んでいる。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0903/1202.html


( 石井 一志 )
2009/03/12 11:59

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