エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は3月16日、グローバル展開する企業などを対象としたホスティングサービス「仮想オフィスホスティング」、SaaS型グループウェア「グローバルメッセージング」を4月1日より提供すると発表した。あわせて、ベトナム・ハノイ市にデータセンターを新たに開設することも発表した。
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仮想オフィスホスティング
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仮想オフィスホスティングは、同社データセンター内に設置された仮想PCに対して、インターネット経由で自由にアクセスできるリモート環境を構築するもの。海外から社内ネットワークにセキュアにアクセスできる「セキュアリモートデスクトップ“MagicConnect”」を個人専用のUSBキーに搭載することで、インターネットに接続しているWindows PCに挿すだけで仮想PCにセキュアにアクセスできるのが特長。
仮想PCは香港にある同社データセンター内でホスティングし、アジア地域で利用することが可能。オプションで、Microsoft Office、メッセージングサービス、アンチウイルス、データバックアップ、仮想PCマネジメント、といったサービスやアプリケーションも利用できる。
価格は、利用ID数が120の場合で、初期料金が98万7000円(税別)、月額98万7000円(税別)。
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専用のUSBキーを使って、どこからでも同じPC環境を利用可能
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Active Directoryなど、企業内で利用しているPCと同等の操作性を実現
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パーソナル用のPCからもアクセス可能
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グローバルメッセージング
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グローバルメッセージングは、メールやスケジューラ、ファイル管理、社内施設予約などの機能を持つグループウェアをSaaS形式で提供するもの。Microsoft Exchange Server 2007を利用した占有型の「Hosted Exchange」と、Webベースのグループウェアを利用した共用型の「TeamWorks」の2つのグループウェアが用意されている。
香港にある同社データセンター内でホスティングし、アジア地域で利用することが可能。価格は、Hosted Exchange(利用ID数が500の場合)が、初期料金が135万円(税別)、月額135万円(税別)。TeamWorks(利用ID数が200の場合)が、初期料金が40万円(税別)、月額40万円(税別)。
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ハノイタンロンデータセンター
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あわせて発表された新データセンターは、同社とベトナムのVNPT(Vietnam Posts&Telecommunications Group)の合弁会社によりハノイに開設される「ハノイタンロンデータセンター」。日系企業など外資系企業の進出が進むベトナムにおいて、データセンターファシリティへの要望が高まっているのに応えるもの。コロケーションのほか、ホスティングサービスなども提供する予定で、中小規模から大規模需要まで幅広いニーズに対応するとしている。
4月12日よりサービス提供を開始。日系企業がベトナムで提供する初のデータセンターで、同社が国内・海外で展開している高品質なデータセンター基準である「プレミアムデータセンター」として運営される。
同社グローバル事業本部 グローバルソリューション部長の大井貴氏は、「27都市でデータセンターを運営しており、今回発表のハノイが28拠点目になるもの。これにより、グローバルキャリアとしてフットプリントを確保している。これらのデータセンターでは、従来からのコロケーションはもちろん、マネジメントサービスや、アプリケーションやコミュニケーションなどのサービスなどを含めた形で、企業の基盤を提供する」と、グローバル展開する企業を支援するさまざまなサービスを、データセンターを通じて提供するとした。
■ URL
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
http://www.ntt.com/
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20090316.html
http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20090316_2.html
http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20090316_3.html
( 福浦 一広 )
2009/03/16 17:49
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