TIS株式会社は3月26日、日本版SOX法2年目以降の課題を解決する「内部統制評価効率化支援ソリューション」を発表した。4月1日から提供開始する。
日本版SOX法の2年目は、文書の変更管理、運用状況の評価、改善活動のモニタリング、内部統制報告書の作成などを行う評価フェーズ。対応初年度と同様に、業務負荷は継続するとされている。ところが、初年度を終え、プロジェクトチームが縮小されたり、コンサルティング会社との契約が終了したりするのに伴い、多くの企業が評価リソース不足に直面するとTISは指摘。加えて冷え切った景況感により、日本版SOX法におけるTCO削減が重要になると述べている。
そこで同ソリューションでは、2年目の「リソース不足解消」と「TCO削減」を目的に、「コンサルティング」「アウトソーシング」「ITシステム構築」の3つのメニューで構成。各企業の現状に合わせ、それぞれの視点から3つのメニューを組み合わせた最適なプランを提供する。
コンサルティングでは、評価コントロールの見直しや効率的な評価のアドバイスなどを行う。具体的には「内部統制評価業務の改善」「評価手法の改善」「リスクの見直し」「評価対象コントロールの見直し」「マニュアルコントロールのシステム化検討」といったメニューを用意。初年度に構築した内部統制を見直し、コントロールの削減や合理化を行い、評価対象そのものを圧縮するという。
アウトソーシングでは、評価計画の策定や実際の評価作業をTISの内部監査スタッフが代行する。メニューとしては「評価計画の策定」「テスト/評価の手続き作成、準備、実施」「テスト/評価結果の記録、分析、報告」「改善計画の策定支援」「改善状況のモニタリング」「被評価部門、評価部門への教育」などを用意。繁忙期にあわせて必要な評価者が配置されるため、年間を通じて自社でリソースを確保しなくても良いのがメリットという。
ITシステム構築では、評価支援ツールの導入やIT基盤構築を支援する。評価や改善のリアルタイムモニタリング、手軽な結果集計・分析、関係者との情報共有、評価作業履歴など、手作業では大変な作業も容易に実現できるという。
TISでは今後3年間で100社への展開を目指す。その上で今後は、業務プロセスや財務報告にかかわるリスクに限定せず、経営戦略にかかわるリスクにまで踏み込んだ「ビジネスリスクマネジメントサービス」なども提供していく予定としている。
■ URL
TIS株式会社
http://www.tis.co.jp/
ニュースリリース
http://www.tis.co.jp/news/2008/090326.html
( 川島 弘之 )
2009/03/26 12:39
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