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日本HPが仮想化の新支援サービス-統合管理環境の導入を迅速化


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は3月31日、仮想化環境を統合管理するソフト「HP Insight Dynamics-VSE(以下、HP ID-VSE)」の導入を支援するパッケージサービス「HP Care Pack ID-VSEスタートアップサービス」を発表した。同日より提供開始する。

 HP ID-VSEは、HP ProLiant/Integrityサーバー上の物理・仮想リソースのキャパシティを分析し、プロビジョニングすることで、物理・仮想環境の種類を問わず統合管理を実現する製品。新サービスでは、HP ID-VSE導入にあたってのインスタレーション、動作確認、トレーニングなどを支援。日本HP製品の各種サービスをパッケージ化した「HP Care Pack」の新ラインアップとして提供する。

 具体的には、HP ID-VSE導入に伴う「作業計画」「スタートアップ作業」「製品動作確認」「オリエンテーション」「作業報告」を支援する。「作業計画」では、各種情報の事前確認を行い、ユーザー指定の構成パラメータ確認、スタートアップ作業のスケジュール調整などを行う。

 ここで合意した指定構成やパラメータに基づき、HP ID-VSEの実行に必要なサーバー設定変更、ソフトウェアインストール、監視対象の登録、エージェントの展開などを行うのが「スタートアップ作業」。その後、「製品動作確認」で日本HP所定の手順で動作検証を行い、「オリエンテーション」でHP ID-VSEに関連するソフトウェアの操作手順を説明する。ここでは、キャパシティ分析を行う「Capacity Advisor」によるシナリオ作成手順や、管理を効率化するための「論理サーバー」という考え方や動作のほか、2月9日リリースの新版で追加された機能なども学べる。

 新サービスの価格は、中央管理サーバー1台あたり94万5000円。監視対象サーバーの台数は問わない。なお、実際にHP ID-VSEを導入するには、同ソフトのライセンスや、I/Oを仮想化する「HP Virtual Connect」の管理製品ライセンスなどが別途必要となる。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2009/fy09-080.html

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( 川島 弘之 )
2009/03/31 13:08

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