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ネットアップ、Oracle・SAP・SharePointに対応した統合データ管理製品


SnapManagerシリーズの特長

同社マーケティング部 部長の阿部恵史氏
 ネットアップ株式会社は4月2日、統合データ管理ソフトウェアの新版を発表した。今回発表されたのは、「SnapManager for Oracle 3.0」「SnapManager for SAP 3.0」「SnapManager for Microsoft Office SharePoint Server 2.0」の3製品。

 SnapManagerシリーズは、同社のストレージ製品に対応した統合データ管理製品群。サーバーやデータベース、アプリケーションなど各レイヤーの製品と統合された形で提供されるのが特長。ポリシーやロールベースのデータ管理機能や、アプリケーション視点でのデータ保護機能、単一の管理ビューなどが共通化されて提供されている。

 同社マーケティング部 部長の阿部恵史氏は、「これまでハードウェアの話は積極的に行っているが、ソフトウェアに関してはあまり発表していなかった。そのため、ハードウェアの会社という印象が強いが、Data ONTAPのようにストレージOSで信頼性や可用性、柔軟性を担保するなど、実はソフトウェアで差別化している」と説明。「今回発表した製品は、Data ONTAPで提供している高速クローニングや効率的なストレージ管理などの性能を最大限に生かすもの。ポリシーベースの自動化を実現することで、アプリケーション管理者レベルでデータ管理を行えるのが特長。また、さまざまなツールを組み合わせて使うのではなく、単一の製品でシンプルに管理できるのも利点」と、SnapManagerシリーズの特長を紹介した。


SnapManager for Oracle 3.0

SnapManager for SAP 3.0

SnapManager for Microsoft Office SharePoint Server 2.0
 SnapManager for Oracle 3.0は、Oracleデータベースに対応したバックアップ・リカバリ、クローニング、ディザスタリカバリを自動化するソフトウェア。新版では、データ保護環境の一元管理を実現する「Protection Manager」と連携。これにより、レプリケーションソフトウェアの「SnapMirror」やリモートバックアップ用ソフトウェア「SnapVault」と組み合わせて、災害復旧対策などを行うことができるようになった。参考価格は、153万9000円(税別)。

 SnapManager for SAP 3.0は、SAP NetWeaver環境のデータを、SAPのBRTOOLSと連携してバックアップ・リカバリ、クローニング、ディザスタリカバリを自動化するソフトウェア。新版では、同社の仮想クローン機能「FlexClone」技術との連携を実現。これにより、開発・テスト環境用にシステムコピーを容易に作成できるため、SAPソリューションの実装、アップグレード、メンテナンスパッチをより早く実行できるとしている。参考価格は、192万4000円(税別)。

 SnapManager for Microsoft Office SharePoint Server 2.0は、Office SharePoint Serverに対応したバックアップ・リカバリ、ディザスタリカバリ、アーカイブを自動化するソフトウェア。新版では、新規作成されたデータや保護されていないデータを自動で検知しすることが可能になった。これを利用することで、ビジネス上重要な情報をバックアップするだけでなく、リテンションポリシーに沿って適切にアーカイブするといった使い方ができる。また、Protection ManagerとSnapMirrorとの連携を実現している。参考価格は、121万1000円(税別)。



URL
  ネットアップ株式会社
  http://www.netapp.com/jp/
  プレスリリース
  http://www.netapp.com/jp/company/news/news-rel-20090402-ja.html


( 福浦 一広 )
2009/04/02 17:40

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