Enterprise Watch
最新ニュース

高い定着率を持つSFA/CRMソフトが全面刷新、コミュニケーションや使い勝手を強化


戦略箱 ADVANCEDのポータル画面イメージ

常務取締役の大友康宏氏
 株式会社インフォファームは4月2日、SFA/CRMソフトの新版「戦略箱 ADVANCED」を発表した。従来の「InfoFarm 戦略箱」を全面的に刷新した製品で、4月16日よりパッケージ販売を開始するほか、11月以降にSaaS形式での提供も行う予定。

 戦略箱 ADVANCEDは、企業の営業活動を支援するSFA/CRMソフト。日本の商習慣に基づいて開発されており、「日本企業の文化・営業スタイルを否定せず、それを優先させながら、さらに成長させられる。和の心を持った、コミュニケーションを重視しているCRMだ」(常務取締役の大友康宏氏)という。

 そのコミュニケーション機能は今回の新版でも強化され、必要な情報をポータルで自動的に発信する機能が追加されたほか、スケジュール、案件、サービスリクエストに対してもコメントが可能になった。大友氏は「日報にコメントできる機能はごくありふれているが、そのコメントは結果に対するもの。一方でスケジュールへのコメントは、これからしようとすることに対するアドバイスであり、これこそが重要だ」と述べ、これによっていっそうのコミュニケーション活性化が図れると説明する。

 また、ユーザーそれぞれの使いやすさを追求するため、入力画面や項目を設定レベルで柔軟に変更可能。さらに、個々のユーザーが必要な情報に素早くアクセスするためのブックマーク機能も備えた。加えて今回より、ユーザー用ロジックをコーディングできる領域があらかじめ定義され、その領域については、バージョンアップをしてもカスタマイズが引き継げるようになった。

 なお戦略箱 ADVANCEDでは、パッケージソフトでありながら、導入前の製品コンサルテーションを必須にしている。その理由については、大友氏は「あいまいな日本の営業プロセスをそのままパッケージに載せても成功するのは難しい。業務プロセスをきちんと分析する必要がある」と説明。こうした取り組みの効果もあり、定着率が低いといわれるSFA/CRM分野でも、90%以上の定着率を実現しているとアピールする。


代表取締役社長の辻博文氏
 代表取締役社長の辻博文氏もこの点には自信を持っており、「稼働率が低いといわれるSFAでも高い稼働率を持ち、他社をリプレースしていく自信がある。販売半数は多くないが、著名企業にも導入例があり、顧客満足度も高い。当社はシステムを導入する際、動くところまで必ず持って行くのがポリシーであり、これからも1社1社、丁寧に導入していきたい」と述べている。

 価格は、基本ライセンスが500万円(50ユーザー)、追加ユーザーライセンスが1ユーザーあたり6万円。また、必須のプロダクトコンサルティングが400万円から。この費用には、約2カ月の打ち合わせ、および設定作業が含まれる。

 対応プラットフォームはWindows、Linux、UNIX。データベースとしてOracle Database 10g R2以降、アプリケーションサーバーとしてOracle Internet Application Server 10g R3以降、もしくはWebSphere Application Server V6.1以降が必要となる。

 インフォファームでは、2009年10月期に8社、SaaSも開始される2010年10月期では、パッケージ20社、SaaS10社の導入を見込んでいる。



URL
  株式会社インフォファーム
  http://www.infofarm.co.jp/


( 石井 一志 )
2009/04/02 16:17

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.