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日本HP、リアルタイムログ処理などに対応した統合ログ管理システム新版


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は4月7日、コンプライアンス対応統合ログ管理ソリューションの新版「HP Compliance Log Warehouse(CLW) 2.0」を発表した。4月20日の販売開始を予定する。価格は1470万円から。

 HP CLWは、各種ITシステムからのログを一括収集し、統合的に管理・分析するためのソリューション。法律や業界標準で求められるコンプライアンスレベルを企業のITシステムが満たすために利用され、OSやデータベース、アプリケーション、セキュリティ装置などのログに対応する。システムはIPFサーバー「HP Integrity rx2660」をベースに、ログ収集用のアダプタ、ログデータベース、分析ソリューションをパッケージ化している。

 今回の新版では、レポーティング機能を強化している点が特徴で、レポート・ウィザード機能「Query Wizard Interface」と、ダッシュボード機能「Graphic User Interface Report Builder」が新たに追加されている。また、リアルタイムにログを処理できる新機能「Real-time Event Correlation」を搭載し、緊急性の高いイベントログなどの処理を行うことで、セキュリティリスクに瞬時に対応できるようになったという。

 加えて、ログ収集アダプタの種類が拡充されており、新たに、シングルサインオンソフト「HP IceWall SSO」と、無停止型サーバー「HP Nonstop」向けのアダプタが用意されている。

 なお今回は同時に、統合ログ管理システムを構築するパッケージングサービス「CLWスタートアップ構築サービス」も発表された。このパッケージでは、ログ収集するシステムを限定し、構築にテンプレートを用いることで、統合ログ管理システムの早期導入を実現するという。HP CLWが1台、ログ収集対象サーバー10台まで、ログアダプタ5種類まで、サンプルレポート5レポートまでの環境を対象とする。価格は997万5000円からで、4月20日の販売開始予定となっている。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2009/fy09-086.html


( 石井 一志 )
2009/04/07 11:42

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