エス・ピー・エス・エス株式会社(以下、SPSS)は4月7日、データマイニングソフトの新版「PASW Modeler 13」を発表した。同日から出荷開始する。
PASW Modelerは、高度なデータ分析機能を搭載したデータマイニングソフト。組織内の販売データや会員データ、アンケートデータやアクセスログデータなどを統合して、新規顧客獲得などのマーケティングに利用できる。
新版では、データマイニングを行う際に手間のかかるデータ整備を自動化する機能を搭載。自動的にデータのエラー検出・修正を行い、欠損値を代入してくれるという。また、分析モデルパレット上に直接メモを張ることができる「コメント機能」も備わった。モデル作成者がどのようにモデルを作成したかを記すメモとして、あるいはモデル作成の背後にある論理を他ユーザーに伝えるツールとして有効だとしている。
SPSS製品には、「統計ファミリー(Statistics Family)」「モデリングファミリー(Modeling Family)」「データ収集ファミリー(Data Collection Family)」「展開ファミリー(Deployment Family)」の4つの製品群が存在する。これらはそれぞれが連携するように設計されており、PASW Modeler 13では、統計ファミリー製品である「PASW Statistics」との完全統合が行われた。これにより、PASW Modeler 13上ですべての統計モジュールや機能を直接扱えるようになり、アプリケーションを切り替えることなく統計解析が行えるという。
価格は、デスクトップ版が200万円(税別)から。クライアント・サーバー版も用意されている。
■ URL
エス・ピー・エス・エス株式会社
http://www.spss.co.jp/
プレスリリース
http://www.spss.co.jp/news/2009/04/000646.html
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( 川島 弘之 )
2009/04/07 14:53
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