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流通BMSに対応した受注業務支援パッケージ「EOS らくらく受発注」


システム概念図

メイン画面(開発中のもの)
 株式会社インターコムは4月7日、中小規模向けのEDI(Electronic Data Interchange)受注業務支援パッケージ「EOS らくらく受発注」を発表した。5月1日から販売開始する。

 昨今、製(メーカー)・配(卸売り)・販(小売り)の流通三層間のビジネスプロセスをシームレスに接続して、業務効率化を図るため、消費財流通業界におけるEDI標準仕様「流通BMS」の策定が進められてきた。同業界におけるメッセージ(電子取引文書)と通信プロトコル・セキュリティを定めたもので、すでにスーパー業界や加工食品/日用品業界、アパレル業界、生鮮業界などで採用が決定。利点は、従来型EDIで発生していた回線コストや通信時間の問題を解決できることで、対象業界が広がったことで、今後、中小規模企業へも普及が見込まれているという。

 EOS らくらく受発注は、この流通BMSの規定業務に対応する受注業務支援パッケージ。受注、出荷など各種業務メッセージの参照・作成・送受信から、ピッキングリスト(出荷物の集品指示書)や納品明細書といった各種帳票出力まで、中小規模のEDI受注業務に必要とされる機能を網羅している。また流通BMSで規定されている、メッセージのXML処理機能や、インターネットEDIの通信機能を備えるため、即座に流通BMSが始められるという。

 特長は、「受注→出荷→受領→返品→請求→支払」という一連の業務フローが一覧表示された操作画面を採用している点。どの段階まで進んだかも表示するため、迷わず操作することが可能だ。また流通BMSでは、発注企業側の入荷検品作業の効率化を想定し、ASNデータ(出荷明細データ)やSCMラベル(梱包ごとの識別バーコード)が活用されるが、EOS らくらく受発注では「出荷検品オプション」や「ハンディ端末」などのオプションを購入することで、これらにも対応する。

 そのほか、受注データを固定長やCSV形式に変換して出力できるのも特長。例えば、財務システムなどと連携させたい場合に、そのシステムでサポートする入力形式にデータ変換してから渡すことができる。固定長データの出力については、特別な設定をしなくてもJCA標準ファイルとして出力できるため、JCA手順の既存EDIシステムに容易に連携させることが可能。また、出力ファイルのレイアウト変換を定義するツールも搭載するため、JCA標準フォーマット以外の変換は、ユーザー自身でマッピングも行えるという。

 価格は、ソフトライセンスが34万6500円。初年度サポートサービスが5万8800円。



URL
  株式会社インターコム
  http://www.intercom.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.intercom.co.jp/press/news/release/090407_eos.html


( 川島 弘之 )
2009/04/07 16:00

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