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米Embarcadero、ソフトのエラーを検出して問題を未然に防止する3製品


 米Embarcadero Technologiesは4月8日(現地時間)、ソフトウェアのエラーを検出、修正し、問題の発生を未然に防止するパフォーマンス最適化ツール群の新版を発表した。Java向けのプロファイル・最適化ツール「J Optimizer 2009」、SQLのためのプロファイル・チューニングツール「DB Optimizer 1.5」、24時間365日の自動データベース監視ツール「Performance Center 2.7」を含む。前者の2つは同日より、Performance Center 2.7は第2四半期の発売を予定する。

 J Optimizer 2009は、Javaのプロファイルやエラー検出を行うツール。メモリやCPUの使用状況プロファイルやリアルタイムスレッド情報の表示、あるいはコードのどの部分が実行されているかを特定し、コードの行レベルで詳細に確認できる。

 具体的な機能としては、メモリリークやCPUボトルネックを発見する「Memory Profiler/CPU Profiler」や、JVM内で実行される全スレッドの状態をリアルタイムに監視し、潜在的なデッドロックの可能性などを検知する「Thread Debugger」、JDBC・JMS・JNDI・JSP・EJB・CCI・Webサービスレベルでパフォーマンスボトルネックを追跡する「Request Analyzer」などを搭載。これによりJava開発者は、JavaプログラムやJava EEアプリケーションの開発中にパフォーマンス問題を特定できるという。

 DB Optimizer 1.5は、SQLのプロファイルやチューニングを行うツール。運用段階に入る前に、SQLコードのパフォーマンスボトルネックを発見し、最適化を支援する。ユーザーは簡単な操作で問題となるコードをプロファイルしてSQLの実行経過を詳細に診断できるほか、指定した時間枠での継続的なプロファイルを行うことで、データベース全体にわたるパフォーマンス問題の検出も可能。さらに詳細なドリルダウンによって、データベース上で実行されるSQLコードのCPU時間、I/O、待ち時間などを確認し、ボトルネックをすばやく特定できるという。

 最後のPerformance Centerは、24時間365日のデータベース監視ツール。メモリ、I/O、コネクション、領域、ネットワーク、オブジェクト、ユーザー、SQLコードといったデータベースアクティビティすべての面で監視を行い、パフォーマンス問題をレポートしてくれる。新版となるPerformance Center 2.7は第2四半期にリリース予定。

 価格は、J Optimizerが20万7900円、DB Optimizerが25万2000円。



URL
  Embarcadero Technologies
  http://www.codegear.com/
  プレスリリース(日本語抄訳)
  http://www.codegear.com/jp/article/39474/


( 川島 弘之 )
2009/04/09 14:50

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