株式会社日本技芸は4月15日、名刺の整理・交換をオンライン上で実現するSaaS型サービス「Shakehands」のβ版を発表した。
Shakehandsは、名刺情報の登録・編集・検索・閲覧など、名刺管理のために必要な機能をネットワーク上で提供するSaaS型サービス。Webインターフェイスは、名刺管理の操作を簡単に行えるよう設計されており、特に検索機能については、検索結果を動的に表示することが可能になっている。
それぞれの名刺情報には任意に「タグ」も登録できるため、例えば現在進行中の案件に関係する人物だけをワンクリックで呼び出すなど、従来の「フォルダによる分類方式」では実現しにくい柔軟な検索が可能という。
また検索以外の大きな特徴として、ユーザーが自分の名刺情報を登録することで、コンタクトリストにある任意の相手に対して最新情報を送る「オンライン名刺送信」という機能を備える。これにより、一度名刺を登録した相手であれば、名刺を再交換することなく、互いの情報更新が可能。
同機能は、Shakehandsのユーザーでない相手に対しても行えるほか、ユーザー同士であれば、相手側のコンタクトリストにダイレクトに最新情報を反映することができる。さらに自分の名刺情報を同時に複数登録し、相手に合わせてどれを送信するか選択も可能という。
今回のβ版では約2カ月間無償運用し、ユーザーからのフィードバックを基に機能・インターフェイスの改善を実施する予定。併せて、大量の名刺を持つユーザーに向けた「代行入力(登録)サービス」や、Outlookなどの既存アドレス管理ツールからの「データインポート機能」、および携帯電話版Shakehandsなどを順次追加リリースしていく。これに伴い2009年夏までには同サービスを運営する事業会社を新設し、正式版のサービス提供を開始する方針で、法人向けは2009年後半のスタートとなる見込み。同社では、2010年に年間1億円の売り上げをめざす。
■ URL
株式会社日本技芸
http://gigei.jp/
ニュースリリース(PDF)
http://gigei.jp/docs/release_090415_final.pdf
( 川島 弘之 )
2009/04/15 16:33
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