Enterprise Watch
最新ニュース

マイクロソフト、「Office 2003はワークスタイルを変革する」

~WPCフォーラム2003 基調講演~

Microsoft Corporation プロダクティビティおよびビジネスサービス担当グループバイスプレジデント ジェフ・レイクス氏

Excel 2003のデモ画面
 幕張メッセで開催されているWPCフォーラム2003の初日である9月17日、基調講演に米Microsoft Corporationのプロダクティビティおよびビジネスサービス担当グループバイスプレジデントであるジェフ・レイクス氏が登場、「Microsoft Office Systemがもたらすインフォメーション ワークの世界へ」と題して講演を行った。

 同氏によれば、「Microsoft Office System」では、ビジネスの生産性向上がメインテーマとなるという。「個人・チーム・組織すべてで生産性を向上させるためには、文書作成・アクセス・理解と吸収・コミュニケーション・コラボレーション・意思決定の6つのコアからなるインフォメーションワークの実現が欠かせない。そして、この核となる働きができるのが、Microsoft Office System」とのことだ。

 「Word 2003」や「Excel 2003」は、今までのように単に書類を作成するツールではなく、外部のWebサービスや内部のデータベースと「つながる」ツールとして使用できるとし、デモが2つ行われた。Wordでは、文書作成中に調べたいことがあれば、リサーチウィンドウを使用することによって、日経情報サービス(有償)やMSNでのサーチ、翻訳などを行い、必要な情報を入手することが可能。Excelでは、クリックするセルごとに社内データベースの異なる項目にアクセスして、リサーチウィンドウに表示、データを取り込むことができる。

 さらに、作成されたデータを「Outlook 2003」で送る場合、共有添付ファイルを選べば、文書をグループ内で共有して作業するためのドキュメントワークスペースが自動的に作成され、ファイルに加えられた変更はすぐに反映される。また、会議を開くための会議ワークスペースも作成が可能で、開催前の趣旨・議題の提示から、開催後の議事録の管理までが行える。セキュリティ面では、Information Rights Management機能が新しく加えられた。メールにアクセス制限をかけることができ、転送・印刷・コピーなどを制限することにより、機密漏えいを防ぐことが可能とのこと。なお、これらの機能を利用するためには、Windows SharePoint Servicesなどとの連携が必要になる。

 また、今回のOffice Systemでは、XML形式での出力機能も強化された。「世界標準のXMLを使って、コアビジネスに統合する。バックエンドのシステムともシームレスに接続が可能」(同氏)と述べた。

 続いて同氏が取り上げたのは「OneNote 2003」。「インフォメーションワークをする人の90%はメモを取るが、紙ベースのメモではなくしてしまったり、あとあとフォローできなくなってしまったりする。デジタルにメモを取るこのソフトは大変に使いやすく、あらゆる人が使うようになるだろう」(同氏)と語った。


 また、Office Systemとは別に、セキュリティに対する取り組みにも触れた。Windows に対する攻撃を同社では深刻に受け止め、今後も対応を取っていくとのこと。また、9月16日付けでリリースされた「Protect Your PC」キャンペーンを取り上げ、マイクロソフト側でもパッチ配布等の対策を行う一方、ユーザー側でもファイアウォールやウイルス対策ソフトの使用をお願いしたい、と呼びかけた。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  Microsoft Office ホーム
  http://www.microsoft.com/japan/office/default.mspx
  「Protect Your PC」キャンペーン
  http://www.microsoft.com/japan/security/protect/default.asp


( 編集部 )
2003/09/17 19:42

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.