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ノークリサーチ、企業におけるITアプリケーションの利用実態調査を発表
有限会社ノークリサーチは、国内中堅・中小企業におけるITアプリケーションパッケージ導入状況に関する実勢調査を行い、その分析結果を9月19日に発表した。対象となったのは年商5億円以上500億円未満の全国7000社で、有効回答は446通。
2002年から2003年にかけて新規導入されたITパッケージでは、「財務・会計」が21.3%でトップ、続いて「グループウェア」19.4%、「販売管理」18.3%、「ファイル・プリンタサーバ」12.4%となっている。一方でLANや電子メールなどは大きくシェアを落としており、これに関して同社では「インターネットやネットワークインフラは整備がかなり進んできている。むしろ基幹業務系の見直しのためにサーバー導入へと進みつつあるようだ」と分析している。
パッケージ評価では、一番多かったセキュリティ分野で、453件の回答があり、次位のグループウェアの倍に近い回答数と、企業の高い関心をうかがわせた。また、逆にCRMは11件、SFAは10件の回答しかなく、新ジャンルの導入は相変わらず低い導入状況となっている。
個別ジャンルを見てみると、セキュリティ分野では「ウイルスバスター」がシェア47.2%で、「ノートンユーティリティ」の33.8%、「McAfee」の16.6%と合わせ、3製品で市場のほとんどを占める。製品評価(5段階評価の平均値)ではウイルスバスターとノートンユーティリティの上位2製品が3.27で並んだ。
グループウェア分野では「Lotus Notes」がシェア43.5%でトップ、「Microsoft Exchange」「サイボウズAG」が続く。製品評価ではサイボウズAGが3.42、Notesが3.02と逆転しており、Notesは平均値も下回っている。そのほかでは、「iOffice」はシェア5.9%と低いが、評価ではサイボウズに次ぐ3.21を得た。
ERPでは、「奉行シリーズ」がシェア32.9%で前回同様トップとなり、前回より1.1ポイント向上。次位は「Oracle Applications」の28.2%で、こちらは7.3ポイントもシェアを伸ばした。評価トップは3.38の「SMILEie」(シェア2.7%)で、奉行シリーズの3.17、Oracleの3.12を上回っている。
財務会計分野でもOBCは強く、「勘定奉行」がシェア30.2%でトップ。続いて「PCA会計」が19.8%、「弥生会計」が13.7%となっている。評価でも勘定奉行は3.24で、PCA会計の3.11、弥生会計の3.13と、シェア上位ソフトの中で一番高い。
販売管理分野になると抜きん出たソフトがなくなるものの、「商奉行、蔵奉行」がシェア17.5%でトップ。「Smileα販売管理」と「弥生販売」がともに13.8%で横並びとなっている。評価でも商奉行が3.14と、SMILEα販売管理の2.91や、弥生販売の2.82をリードしている。
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URL
有限会社ノークリサーチ
http://www.norkresearch.co.jp/
プレスリリース(PDF)
http://www.norkresearch.co.jp/2003it.pdf
( 編集部 )
2003/09/19 18:49
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