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サン、Sun Rayの開発、販売の継続を表明


サン・マイクロシステムズ プロダクトマーケティング本部本部長 山本恭典氏
 サン・マイクロシステムズ株式会社は9月30日、同社が販売しているクライアントアプライアンス「Sun Ray」の開発、販売を今後も継続していくことを表明した。

 Sun Rayのクライアント端末は、Windows PCなどと違って最低限の機能しか持たせず、サーバー側でアプリケーションソフトやファイルなどの資源を管理する「Thin Client(シンクライアント)」方式で動作する。企業などにおいて社員は、どのSun Rayの端末でも各自のJavaカードを差せば、サーバーから自分の環境やファイルを呼び出して作業ができる。サンはSun RayについてWindows PCと比較して2つの大きなアドバンテージがあると説明する。

 1つ目はセキュリティ対策に優れていること。サーバーさえセキュリティ対策を行っていればクライアントは対策を施す必要がない。プロダクトマーケティング本部 本部長の山本恭典氏は「米Sun MicrosystemsのScott McNealy会長がMicrosoftは人類の敵と評したが私も同感だ。ウイルスなどで仕事の大事な書類や、家族の大切な写真のデータが消えてしまうことを想像してもらいたい。Windows環境ではそれが現実に起きている」とWindowsの危険性を指摘し「Windowsとは異なり、ユーザーがセキュリティ対策を意識しなくていいSun Rayを新しい選択肢として提案したい」とSun Rayの優位性を訴えた。

 2つ目は管理コストがかからないこと。500台のクライアントコンピュータを導入した場合でも、Sun Rayはサーバー管理者が1人いれば管理でき、Windows PCに比べおよそ半分のコストで済むという。また、クライアントの動作環境が統一されているので、さまざまなバージョンのOSやアプリケーションが混在するWindows PCに比べてサポートが容易である。

 MS Blastをはじめとしたウイルス被害の対応に追われる人々にとって夢のようなシステムだが、Sun Rayは発売開始以来4年間で数千台しか出荷しておらず、商業的に成功しているとはいえない。サンは「Microsoft Officeが必要なユーザーが移行に踏み切れなかったのが大きな原因。今後は高いデータ互換性のあるStarSuiteで対応できるし、ブラウザがあれば操作できるWebアプリケーションが主流になっていくので問題はない」と説明した。

 Sun Rayの今後について山本氏は「高解像度化などクライアント端末の機能強化を進めていく一方で、Javaコードを利用してWindowsやLinuxなどのPCやPDAでもSun Ray環境にアクセスできるようにしていくことも検討している」と述べた。



URL
  サン・マイクロシステムズ株式会社
  http://jp.sun.com/
  Sun Ray製品情報
  http://jp.sun.com/products/desktop/infoappliances/


( 編集部 )
2003/09/30 20:44

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