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日本IBM、コーエーの信長の野望OnlineをブレードサーバーとLinuxで構築


 日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は10月3日、株式会社コーエーが2003年6月からサービスを開始し、約5万人が会員登録しているプレイステーション 2用ネットワークゲーム「信長の野望Online」のシステムとして、日本IBMのブレードサーバー「IBM eServer BladeCenter」44枚と、OSにLinuxを採用して構築したことを発表した。

 ブレードサーバーは、1枚の小型基板ボード上にCPUやメモリーなどの機能を搭載した高密度サーバー。必要に応じて基盤ボードを増設することにより処理を分散させ、処理能力や信頼性を向上することができる。信長の野望Onlineのシステムに採用されたブレードサーバーはXeon 2.4GHzを1基のブレードに2個搭載しており、ゲーム用に合計44枚が稼動しているという。なお、現在の最大同時接続会員数は2万人とのこと。

 ブレードサーバーを採用したことにより、オンラインゲームで一般に利用されている厚さ1UのIAサーバーで構成した場合と比較して、設置面積は約2割、電力消費も約4割の削減に成功したという。また運用管理を当初の予定の半分となる3人で行っているとのこと。

 信長の野望Onlineは、インターネットを利用して戦国時代を舞台にした仮想世界に多くのユーザーがアクセスして遊ぶ、オンライン専用のロールプレイングゲーム。ゲームは人々が行き交う「城下町」、豊かな自然に囲まれた「フィールド」、魔物が生息する「ダンジョン」、勢力同士が合戦を繰り広げる「合戦場」の4つのワールドで構成されており、現在1ワールドあたりの最多同時接続会員数は5,000人。1つのワールドを11枚のブレードサーバーで構築しており、WebサーバーやDBサーバーなどもすべてブレードサーバーで構築されているという。

 コーエーでは信長の野望Onlineについて、2003年12月までに会員数、同時接続会員数が倍増すると見込んでおり、ブレードサーバーも88枚に増設する計画があるという。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  プレスリリース
  http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2003/10031
  株式会社コーエー
  http://www.koei.co.jp/
  信長の野望Online Official Site
  http://www.gamecity.ne.jp/nol/
  関連記事:「信長の野望 Online」ファーストインプレッション(Game Watch)
  http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20021119/nonline.htm


( 朝夷 剛士 )
2003/10/03 12:14

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