米Hewlett-Packard Company(以下、米HP)は、1999年4月に丸紅株式会社、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社と共同で設立したヒューレット・パッカード・ソリューションデリバリ株式会社(HPSD)の全株式を、10月中旬をめどにに取得することを発表した。今後日本ヒューレット・パッカード株式会社では、HPSDとの共同でビジネス展開を行っていた丸紅、日立ソフトそれぞれと、サービスビジネスでの協業を強化していく。
HPSDは、通信・流通・電子調達システムなどの分野を中心に、ソリューション開発やシステムインテグレーションを手がけており、売上規模は年間150億円を超えている。米HPは市場成長率の高いサービスビジネス分野での全社的な組織の再構築を行っており、今回の株式取得はその一環となる。今後日本HPではHPSDのノウハウ、人的リソースをC&I(コンサルティング&インテグレーション)部門に統合し、顧客サポートも引き継ぐ。
今回のHPSDの子会社化にともない、日本HPと丸紅は、丸紅グループ企業であるグローバルアクセス株式会社のiDC(インターネットデータセンター)と光ファイバーネットワークを活用したアウトソーシングビジネス分野と、丸紅のグループ会社のリソースの活用したERP、CRMシステム構築やASPのサービスを共同で展開していく。
また、日本HPと日立ソフトは、Itanium 2を採用したWindows/.NETサーバー、電子政府向けソリューション、マルチプラットフォーム環境へのストレージ導入、官公庁・民間の研究機関向けのライフサイエンスシステムなどの分野で、構築・導入サービスとソリューションの開発を共同して行っていく。
■ URL
Hewlett-Packard Company(英語)
http://www.hp.com/
丸紅株式会社
http://www.marubeni.co.jp/
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
http://www.hitachi-sk.co.jp/
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
( 岩崎 宰守 )
2003/10/03 12:20
|