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enNetforum会長 相磯秀夫氏(前列左から2番目)、事務局代表 藤原洋氏(前列左端)、運営委員、分科会主査の面々
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enNetforumの構成と目標
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株式会社インターネット総合研究所(以下、IRI)は10月3日、キヤノン株式会社、日本電気株式会社(以下、NEC)、株式会社ネットマークス、松下電工株式会社などの参加のもと、多様な企業によるコラボレーション(協業)によって次世代ITネットワーク社会の実現を目指した「エンタープライズコラボレーションネットワークフォーラム」(以下、enNetforum)を設立したことを発表した。
enNetforumは、企業と企業のコラボレーションの促進、さらにコラボレーション同士をつなげる次世代コラボレーション(超コラボレーションと定義)の実現を目的に「テクノロジー研究会」と「ビジネス研究会」の2つの研究会と、それらの成果を公開して普及を図る会合によって形成される。
テクノロジー研究会は今回、「SSLVPNリモートアクセス分科会」と「XMLネットワークオペレーション分科会」の2つの分科会を設けた。SSLVPNリモートアクセス分科会は、手軽にセキュアなVPN接続を実現できるSSLVPNについてユーザーの立場に立った活用方法の研究と、次世代の企業ネットワークにおける最適なリモートアクセス環境の提案を行う。主査はNEC エキスパート ビジネス開発本部の則房雅也氏が務める。XMLネットワークオペレーション分科会は、複雑・多様化しているルーターやスイッチなどのネットワーク機器の制御インターフェイスにXMLを用いて、統一した枠組みを提供する技術の普及促進を図ることを目的とする。主査はIRI 取締役 IX技術戦略担当の西野大氏が務める。
ビジネス研究会は今回、ユビキタス社会における新たなITソリューションを検討し市場創出を目指すという「ユビキタス空間ビジネス分科会」を設けた。主査はIRI 取締役 最高技術責任者の荻野司氏が務める。テクノロジー研究会、ビジネス研究会とも今後新しい分科会を設けていく予定とのこと。
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enNetforumの会長に就任した東京工科大学学長 相磯秀夫氏
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enNetforumの会長に就任した東京工科大学学長の相磯秀夫氏は「ITインフラが整ってきた今、必要なことはユーザーが情報を利活用できるようにすること。本フォーラムはIT関連企業同士のコラボレーションがネットワーク技術を検討し、情報システムユーザー企業同士のコラボレーションがビジネスのケーススタディを行う。それぞれの成果をユビキタス社会においてのビジネスにつながる次世代コラボレーションの実現に向けて推進していくことが目的」と述べた。
enNetforumは今後、ITのユーザー企業、ITベンダー、ITサービス提供者などにフォーラムへの積極的な参加を働きかけていくという。
■ URL
エンタープライズコラボレーションネットワークフォーラム
http://www.ennetforum.org/
株式会社インターネット総合研究所
http://www.iri.co.jp/
( 朝夷 剛士 )
2003/10/03 19:36
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