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日本HP、OpenViewを中核とした運用管理の新コンセプトを発表


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は10月8日、運用管理コンセプト「アダプティブ・マネージメント」と、その中核となる管理ツール「HP OpenView」のラインアップ強化を発表した。

 アダプティブ・マネージメントは、同社の企業向け戦略「アダプティブ・エンタープライズ戦略」を推進する運用管理コンセプト。管理ツールOpenView製品群を用いて、リソース管理、サービス管理、ビジネスレイヤ管理の3つのフェーズを段階的に運用管理することで実現され、企業がそれぞれのビジネス戦略や優先度に基づき、段階的に導入できるようになっている。

 リソース管理の部分では、ネットワーク、サーバー、アプリケーション、ストレージといったITインフラを管理、制御することで、ITシステムの安定性を高めるという。このカテゴリでは、統合ネットワーク管理ツール「HP OpenView network nodemanager advanced edition 7.01 日本語版」や「HP OpenView performance insight 4.6」などを用いる。

 サービス管理は、リソース管理を発展させ、ITインフラをサービスと関連付けることにより、ビジネスの効率性と効果を高める部分。Webアプリケーションのトランザクション管理ツール「HP OpenView internet services 5.0 日本語版」「HP OpenView transaction analyzer 2.0」などにより実現される。

 ビジネスレイヤ管理では、「HP OpenView business impact analysis」などによって、Webサービスを基盤としたビジネスプロセスの統合管理を実現したり、システム全体の仮想化が可能な「HP Utility Data Center」を利用して仮想化インフラの運用管理機能を提供したりするほか、「HP OpenView internet usage manager lite」では、ITの使用量に応じた課金ができるようになる。これらを使用することにより、ビジネスプロセスと連携し、ITインフラが優先度の高い問題に対して、最適な時期に、適切なリソースを自動的に適用することで、企業全体の管理性と変化への適応性を向上させるとのこと。

 なお、今回発表されたOpenView製品群は、2004年までに順次発売されていく。

 日本HPでは「アダプティブ・マネージメントは従来の運用管理の考え方の枠を超え、ITの運用状態を評価し、ビジネスが判断材料とする管理情報を提供できるので、ビジネスニーズの変化を迅速に適応させることを支援する。これによって、企業はビジネスレベルでのITサービス品質の向上とアジリティを実現でき、人的資源をより付加価値の高い、新しいビジネス戦略やITサービスの立案に活用できる」とコメントしている。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  プレスリリース(アダプティブ・マネージメント)
  http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2003/fy03-200.html
  プレスリリース(OpenView)
  http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2003/fy03-201.html
  製品情報(HP OpenView)
  http://www.jpn.hp.com/openview/

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( 石井 一志 )
2003/10/08 15:33

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