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米SunマクニーリCEO、「ソフトウェアインフレは終わりにする」 |
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～Network Computing 2003 Autumn～
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サン・マイクロシステムズ株式会社（以下、サン）は10月23日、「Network Computing 2003 Autumn」を開催。Java Enterprise System、Java Desktop Sytem、Java Studio System、Java Mobility System、Java Card Systemの5製品の発表と、同社の戦略などを発表した。 冒頭、サンの代表取締役社長ダン・ミラー氏が7月の社長就任以来の100日を振り返り、「社内の声、大手パートナーの声、そしてカスタマーの声を聞くのに費やした100日だった」と、最優先で現状の把握に取り組んできたことを話した。「その中で多くの方から、サンにはこれからも革新を続けてほしい、またそれを信頼できる拡張性のある実装としてほしいとの意見を聞いた。これらが日本法人のフォーカスするところとなっていく」と基本スタンスを明確にした。 ■ 価格は従業員数にゼロを2つつけるだけ、非常にシンプル
問題のひとつとしてアップデートやパッチといった保守作業がソフトウェアごとにばらばらで、それがシステム管理者の負担になっている点を指摘。「これを四半期ごとにリリースすることで、企業の負担を軽減することができる」と説明した。また、今回発表されたJava Enterprise Systemでは、多くのソフトウェアが抱える複雑なライセンス体系を簡素化、「1年間の使用料を、従業員一人あたり100ドル（日本での価格は11,000円）に設定した。つまり、従業員の人数にゼロを2つつければ、それが価格になるという非常にシンプルなもの」と企業にとって魅力的な価格体系を実現したことを強調した。 また、Java Desktop Systemについても、「Java Cardとの組み合わせで、どこでも利用できる。モバイルでも、自宅でも、Java Cardさえあればどこでも、自分のデスクトップが利用できる。そして価格もJava Enterprise Systemと同じように、従業員一人あたり50ドルとわかりやすいものになっている」とアピールした。 同氏は、シンプルなライセンス体系がライバル企業に対しても大きな意味がある点を強調した。「われわれは今攻めている。競合企業はこれにより守りに入ることになるだろう」と指摘、現在のソフトウェアの低価格化にも触れ、「われわれはこの製品によりソフトウェアインフレを終了させる」と宣言した。 ■ 今回の製品はSunの20年になる歴史の成果
同氏は、Enterprise Systemについて、「四半期ごとにリリースするからといって、四半期ごとのリプレースを企業に押し付けるものではない。企業にとって、最適なタイミングで利用していただければいい」と説明。また、価格体系については、「100ドルという価格には、メンテナンス、サポート、トレーニングのすべてが含まれている。つまり、追加料金なしで永遠に使い続けられるというものだ」とあらためて、新価格体系のシンプルさと企業にとってのメリットを訴えた。 また、Java Desktop Systemを構成するSun Rayについては、「Sunの社内で27,000台が稼動している。シンクライアントのSun Rayは、Java Cardさえあれば、どの端末でも自分のデスクトップを利用できる。PCが必要なく、管理面でコスト削減が実現している」とアピールした。 最後に、同社常務取締役の細井洋一氏が登場、「ごらんのように、非常に画期的な商品を提供することになった。これは、サンは伝統をこわすことを恐れていないことの証でもある。これからも元気のあるサンにしていきたい」と締めくくった。 ■ ＵＲＬ サン・マイクロシステムズ株式会社 http://jp./sun.com/ ■ 関連記事 ・ サン、従業員数に応じた料金体系のサーバー統合ソフトを発表（2003/10/21） ・ サン、Sun Rayの開発、販売の継続を表明（2003/09/30）
（ 福浦 一広 ）
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