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NTT Com鈴木社長、「新しいビジネスモデルを模索する時期が来ている」

~Network Summit 2003講演

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長 鈴木正誠氏

世界のxDSL加入者件数の地域別比率
 10月29日に都内で開かれた日経BP社主催の「Network Summit 2003」において、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)代表取締役社長の鈴木正誠氏が「IPソリューションが提案する新しいビジネスモデル」と題した講演を行った。

 鈴木氏はまず10月12日から18日まで同社が参加したスイスのジュネーブで開催されたITU Telecom World(第9回世界電気通信総合展示会)の報告を行った。それによると世界のxDSL加入者件数の地域別比率でアジア勢が全体の41%を占めるなど、ブロードバンドに関してアジアの動きが先駆的になっており、その中で日本が先陣を切っているという。鈴木氏は「ほかのどんな資料を見てもアジアがこれだけ優勢なデータはないのではないか」と述べ、「e-Japanが始まったときの日本のITは”追いつき追い越せ”という状態であったが、現在はインフラが整い新しいビジネスモデルを模索する時期に来ている」と世界における日本のネットワーク環境を説明した。

 このようにネットワークインフラが整い、新しいサービスが次々と生まれている現在、ユーザーはそれらを選択する知見を持ち、主体性を持ってそれらを選択しているという。鈴木氏は「企業ユーザーにおいても他社がやっているから…ではなく、自社には何を採用すれば活動の活性化、合理化につながるかを検討する時期に来ている」と述べた。一方でセキュリティや難解な技術的な問題といったユーザーだけでは解決できない問題が広がっている。NTT Comではこのような問題を持った主体的なユーザーに対して解決策を提案し、成果を生むことのできるサービス提供しているという。


 それはどのようなサービスなのか?NTT Comは個人から大企業までを対象に非常に多岐にわたるサービスを提供しており、それらを連携してワンストップで提供できる。顧客はネットワークに関することをNTT Comに任すことにより、あちらこちらを駆けずり回ることなく自分のビジネスに集中できることができるという。NTT Comではこれを象徴したネットワークの総合管理サービス「Managed Office-ITサービス」を本格的に開始し、自ら導入することにより30%TCO削減に成功したという。


Managee Office-ITサービスのイメージ 情報セキュリティ強化のためのフレームワーク

 また、セキュリティに関しても現在の状況に合わせた危機管理サービスを提供できるとしている。鈴木氏は「セキュリティは技術的な側面も大事だが、最も重要なのはセキュリティを守るという企業文化の確立」だという。さらに「時間やコストをかけずにセキュリティを確保していくのは容易ではない。これを解決しセキュリティを守る企業文化を確立するには社内全体で取り組む必要がある」とセキュリティ確保には、まず自社から解決策を模索する必要があることを強調した。

 鈴木氏は最後に「我々は通信事業者だが、通信内容を伝送するだけでは成長はない。ブロードバンドの先に何をつけるかを考え、提供するのが我々のビジネスモデルである。それがセキュリティでありネットワークマネジメントである。昨今ネットワークの利用料金が急激に安価になってきているが、安くなることで可能となることを追求してお客様に提供していく」と述べ講演を締めくくった。



URL
  エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
  http://www.ntt.com/
  Network Summit 2003
  http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/ns2003/


( 朝夷 剛士 )
2003/10/29 20:22

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