11月18日にホテルニューオータニ東京で、コンピュータ・アソシエイツ株式会社(以下、CA)の主催により開催された「サービス・マネジメント・フォーラム2003」において、同社の営業・マーケティング統括本部 統括本部長である藤岡 健氏が、「ITマネジメントからサービス・マネジメントへ」と題して、同社のITインフラストラクチャー・ライブラリー(以下、ITIL)への取り組みを語った。
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コンピュータ・アソシエイツ株式会社 営業・マーケティング統括本部 統括本部長 藤岡 健氏
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同氏はITマネジメントとサービスマネジメントについて、「単にIT機器をマネジメントするのではなく、ITを活用する業務を阻害しない環境を実現するために必要なサービスを提供していく点が違い」とし、ITILを実現する上でのCAの役割として、「ユーザーに対してサービスを提供する上で、運用とサポートの効率化を行えるようなツールのほか、サービス評価による改善サイクルと、運用する人間側への教育をパートナーと共同して提供すること」と語った。同社では、主にコンサルティング・導入から運用を担うサン・マイクロシステムズ、NTTコミュニケーションズ、CSKの各社との協業を強化している。
かねてから同社では、システムの構成情報を管理するデータベースである「CMDB」を核としたシステム運用管理ソフトウェア「Unicenter」シリーズにより、各モジュール間で緊密に連携したマネジメント製品を提供していた。「こうした製品の設計思想がITILと合致していることもあり、事業自体をシフトしている」とのこと。同社のこうしたツールにより、「日々変化する業務環境にあわせ、システムの評価と改良を繰り返すアップデートを効率的に行える」と語った。
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ITILによるサービスマネジメントを実現する同社のソフトウェア群
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来年にも提供予定のパッケージスイート構成図
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こうした製品群は右上図では「サービスサポート」にあたるものだが、「今後はサービスデリバリーにあたる製品を順次提供していく」ことを明らかにした。
また同社では、インシデント管理などが行える「Unicenter ServicePlus Service Desk」、ハードウェア/ソフトウェア構成管理を行う「Unicenter Asset Management」、リリース管理を行う「Unicenter Software Delivery」を組み合わせ、ITILを短期に立ち上げ可能なパッケージスイートを、来年初頭にも提供するとしている。
■ URL
コンピュータ・アソシエイツ株式会社
http://www.caj.co.jp/
サービス・マネジメント・フォーラム2003
http://www.caj.co.jp/seminars/smf.htm
( 岩崎 宰守 )
2003/11/19 00:00
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